コンセプトアーティストになるには?方法解説
近未来的な世界観のアニメや架空の国や街が舞台のアニメや映画は見ていて惹きつけられますよね。
このような、舞台や背景の世界観はコンセプトアーティストがつくり上げています。
要するに、作品のイメージを決める大事な設計図となるイラストのことです。
今回は、そんなコンセプトアーティストの実際の仕事についてお伝えしていきます。
コンセプトアーティストとは
コンセプトアーティストとは、アニメや映画等の世界観を絵に起こして描いたものです。
大きな役割としては、作品のイメージを共有するために必要とされています。
企画書や会議で話し合われた言葉のイメージを元にして、コンセプトアートを描くことで携わる人たちに視覚的にイメージを共有します。
世界観の背景のイラストが多いですがキャラクターや象徴するアイテム等もコンセプトアートとして描くことがあります。
コンセプトアーティストになる方法
コンセプトアーティストとして仕事をするには、自分の実力をアピールするための作品集が必要です。
そしてその作品集をつくることはコンセプトアーティストとなる最初の難関かもしれません。
ここでは、コンセプトアーティストになるために必要なポートフォリオの作成方法や、コンセプトアーティスト に必要な技術・スキルの身につけ方、磨き方についてお伝えします。
ポートフォリオを認めてもらう
コンセプトアーティストになるには、ポートフォリオを作成し、技術を認めてもらいましょう。
コンセプトアーティストとして働くには、仕事をするうえで、ある程度のレベルを求められます。
キャリアがない始めたばかりのクリエーターの場合は、ポートフォリオ一つですべての評価が決まってしまうと言っても間違いではありません。
もちろん人によって作品のテイストには違いがあるので今回は、ポートフォリオ作成時のポイントについてご紹介します。
ポートフォリオの作成のポイント
ポートフォリオを作成するときは、ただ作品を載せるだけで良くありません。
目的を持って、得たい結果に合わせてポートフォリオを制作するのが理想的です。
ここでは、ポートフォリオを制作するポイントや注意点についてご紹介します。
さまざまなジャンルの作品にする
決まったジャンルをめざしていない限り、ポートフォリオにする作品はさまざまなジャンルが入っていた方が良いでしょう。
理由は、一つの会社であっても色々なジャンルのプロジェクトが同時進行で進められている場合があり、実際に働いた時に複数のジャンルの仕事を頼まれる場合もあるからです。
そのため、ポートフォリオを作成する時点で、さまざまなジャンルに挑戦しておいた方が今後の仕事の幅が広げられます。
コンセプトがしっかりある作品にする
ポートフォリオに入れる作品にはコンセプトがしっかり決まっている作品を選びましょう。
コンセプトアートは、ただ壮大な背景イラストを描けば良いというわけではありません。
ポートフォリオに載せる作品は、何を聞かれても具体的に説明できるものだけに絞りましょう。
そうすることで、イラストのイメージとともにコンセプトが受け手に強い印象を与え、作品に説得力を持たせられます。
常にコンセプトを意識して制作することは、結果的にポートフォリオの質を高めることにつながるでしょう。
コンセプトアーティストになるためにやっておくべきこと
コンセプトアートは、背景やイラストのプロと言って良いほど迫力のある絵や、写真のようなリアリティのある絵が多くあります。
そんな素敵なコンセプトアートを描く仕事をしたいなら、事前に行っておいた方が良いことがあります。
ここでは、コンセプトアーティストになるためにやるべきことをご紹介いたします。
高い画力をつける
コンセプトアーティストになるには当たり前ですが高い画力が必要です。
コンセプトを表す以前に高度な画力や表現力が必要になってきます。
しかし、絵が上手くないから自分には難しいと思うのは考え過ぎかもしれません。
なぜなら、コンセプトアーティストは生まれつき絵が上手かったわけではなく、ある程度練習や努力を重ねて画力を向上させてきたからです。
画力は毎日の積み重ねで上達していくので、コンセプトアーティストをめざしているなら今からでも毎日デッサンの練習をしましょう。
3DCGのスキルをつける
コンセプトアーティストは3DCGを使用して絵を描くことが増えています。
手描きでも良いですが、3DCGの方が圧倒的に早く背景を描けるので3DCG職の需要も人手不足になるほどたくさんあります。
3DCGはイラストと親和性が高く、絵を描くことが苦手だとしても3DCGを使用していくことで、観察力が養い、光や立体に対する理解を磨けます。
3DCGを使用して身につけられる能力は「そのままイラストを描く」スキルに応用できるので、まさに一石二鳥となる素晴らしいスキルです。
コンセプトアーティストとしての技術の身につけ方
コンセプトアーティストとして技術を磨くためには、専門学校やイラストのスクールに通うことが近道です。
独学でめざすことも可能ですが、ある程度知識や技法を学んでから練習する方が、最初から何も分からない状態よりもはるかに早く、腕を上げられます。
また、学校によってはハリウッドや国内の映画業界で活躍している先輩がいる場合もあるので、OBとして講演会や授業することもあります。
よく調べて自分がめざす業界に卒業生がいる学校を選ぶと、夢に一歩近づけるでしょう。
まとめ
今回は、コンセプトアーティストになる方法についてお伝えしました。
コンセプトアーティストは、アニメやゲーム、映画等の世界観を共有するときに制作されるイラストです。
作品のイメージを自分の頭に描き、その完成形をめざして描き上げることはやりがいがあり、そのアートが世界に認められたときには大きな喜びを感じることでしょう。
コンセプトアーティストになりたいと少しでも思っている方は、学校や仕事の詳しい内容について調べてみましょう。