アニメーターに年齢は関係ない?自分のタイミングで夢を追いかけよう
アニメーターをめざすなら若い方が良いと思っている人も多いはず。
しかし、本当に若ければ若い程、有利なのでしょうか?
この記事では、アニメーターに年齢制限はあるのか?を考えるとともに、アニメーターになるために必要なものはいったい何か?を考えていきたいと思います。
アニメーターになる夢を抱いている人は、ぜひ参考にしてください。
アニメーターの平均年齢
一般社団法人日本アニメーター・演出協会が行った「平成30年度 文化庁 メディア芸術連携促進事業 研究プロジェクトアニメーター実態調査2019」によると、アニメーターとして働いている人の平均年齢は39.26歳という結果になりました。
アニメーターとして採用される人は、その大半がアニメーション専門学校や大学を出たばかりの新卒者です。
アニメーターに求められるのは柔軟な発想力。
そのため、中には採用条件として20代半ばまで、という年齢制限を設けている会社もあるようです。
だからといって30代からアニメーターをめざすのは無謀なのかと言われると、そうとは限りません。
例え30代であってもみんなが認める才能の持ち主や、プロ並みの画力を持っている人であれば年齢に関係なく採用される可能性は高いです。
もしくは時間をかけてコツコツと仕事ができる人であれば、30代からデビューすることも可能でしょう。
アニメーターになれる年齢とタイミング
アニメーターに限らずどの職種にも言えることですが、就職できるか否かはタイミングによるところが大きいです。
ここではアニメーターをめざす際の特徴や注意点を、年齢やタイミングごとに紹介していきましょう。
高校卒業後
アニメーターになるためには、各アニメーション会社の採用試験に合格することが必須条件です。
試験に合格するには、プロとしての画力があるということを認められなければなりません。
もしアニメーション会社の採用試験を数社受けたにもかかわらず、1社も合格できなかったとなると、その時点ではプロとしては未熟だという証拠になりますので、大学や専門学校に通い画力を磨いていくようにしましょう。
専門学校卒業後
専門学校を卒業するタイミングでアニメーターになることが当然理想的です。
会社によっては「25歳を過ぎた人は採用しない」という年齢制限を設けている会社も少なくありません。
例え第一希望の会社に採用されなかったとしても、ひとまずアニメーターとして就職するようにしましょう。
また、採用をする側の視点ですが、複数の応募で実力が拮抗していた際は、「若い人の方が長く働ける」「成長する」と捉えられ、年齢の若い方を採用する傾向にあります。
大学卒業後
大学卒業後も専門学校卒業後同様、アニメーターになる理想のタイミングですので、この時点でアニメーターとして就職できるように活動しましょう。
四年制大学を卒業してからアニメーターになる場合は、通常22歳。
ほどよく人生経験を積み上げ、理解力や記憶力も良く、アニメーションのノウハウや知識を吸収できる最適な年齢と言えます。
ただし、アニメーターになるには若ければ若い程に有利です。
専門学校の項目でも記載していますが、時間が経つ程アニメーターになるのは難しいことを心得ておきましょう。
社会人からの転職
アニメーターの世界は実力主義であるため、これまでの学歴や資格を問われることはありません。
大切なのは諦めずに挑戦する気持ちと、プロとして通用する画力です。
ただし、近年のアニメ業界ではCG等のデジタル技術が積極的に使用されているので、デジタルやコンピュータ、CGに関する知識や技術は習得しておいた方が良いでしょう。
社会人からアニメーターへの明確な年齢制限は設けられていませんが、20代半ば程度を採用の目安としている会社が多いようです。
未経験の場合、年齢問わずまずは下積みからスタートするので、金銭面や体力面でついていけるかどうかが勝負といえるでしょう。
アニメーターの収入はいくら?年齢別にチェック
アニメーターの年齢別の平均年収は、次の通りです。
- 20~24歳…約190万円
- 25~29歳…約240万円
- 30~34歳…約260万円
- 35~39歳…約300万円
- 40~44歳…約330万円
- 45~49歳…約370万円
- 50~54歳…約400万円
20~34歳の若年層は、全産業の平均収入を下回っているのが現状です。
これは、仕事をこなした量によって給料が決まる「完全出来高」であることが関係しています。
しかし、それでは生活が苦しくなってしまいますので、多くの制作会社が新人に生活補助の固定給をつけているようです。
収入面が心配な場合は学生時代にある程度貯金をする、ある程度の期間は実家に仕送りをしてもらう等、している方も多いようです。
対策を考えておきましょう。
参考URL:平均年収.jp
やる気・元気さえあればアニメーターに年齢は関係ない!
アニメーターという仕事は体力勝負です。
不規則な勤務時間に加えて期日が迫ってくると、休みなく制作を続けなければいけません。
しっかりと自己管理を行うこと、自分自身で「やりがい」を持って仕事に挑むことが大切です。
また、一度アニメーターという仕事に就いたら、元気と情熱があれば例え何歳になろうと現役として活躍することもできます。
中には70代で現役として活躍しているアニメーターもいるのです。
まとめ
アニメーターになるには確かに若い方が有利ではありますが、プロとして通用する画力とやる気、そして体力さえあれば誰にでもアニメーターになれる可能性があります。
アニメーターをめざす方は、まずはプロとして通用する画力やデジタル技術を磨いておくと良いでしょう。