マンガ家になるには?三つの方法。広がるマンガ家の仕事も紹介
ワクワクする冒険マンガに爽快なバトルマンガ、胸がキュンとする恋愛マンガ。
心躍る作品を描き上げるプロに憧れて、マンガ家をめざしたいという人もいるでしょう。
この記事ではマンガ家になるにはどんな方法があるか、マンガ家に必要なスキルや仕事内容等について紹介していきます。
マンガ家をめざしている人はぜひ参考にしてくださいね。
マンガ家になる方法
マンガ家になるために決まった方法はありませんが、代表的な方法や近道は存在します。
ここでは主な方法を三つご紹介します。
新人賞からデビュー
マンガ家としてデビューする方法の一つとして、新人賞に応募する方法があります。
例えば、講談社では「なかよし新人まんが賞」や「週刊少年マガジン新人漫画賞」、集英社では「JUMP新世界漫画賞」や「りぼん新人まんがグランプリ」等が開催されています。
新人賞は出版社が才能ある新人を発掘することが目的なので、描いた作品を必ず見てもらえるのが大きなメリット。
郵送やWebでの応募も可能なので、直接出版社へ足を運ぶ必要がなく、地方に住んでいても参加することができます。
大賞やグランプリを受賞した作品は、担当編集者がついてすぐにデビューできることもあるため、マンガ家をめざすなら挑戦する価値は高いでしょう。
ただし、一つの作品で複数の新人賞に同時に応募できないケースが多いため、自身が応募するマンガ雑誌の特徴や作風、読者層をしっかり分析し、理解する必要があります。
また、応募者全員に編集者から詳しいアドバイスがもらえる訳ではないため、落選理由や反省点等を自己分析しなければなりません。
持ち込みでデビュー
新人賞と同じく王道のデビュー方法として、出版社へ自分の描いた作品を持ち込み、直接売り込む方法があります。
この方法は、新人賞と異なり一つの作品を複数の出版社に持ち込むことができる他、編集者から直接アドバイスを受けられることがメリットです。
アドバイスをもとに何度も持ち込みを繰り返すことで、マンガ家デビューが近づく可能性も高くなりますよ。
気をつけるポイントとして、持ち込みをするには、まず事前にアポイントを取る必要があります。
多くのマンガ雑誌は編集部のホームページに原稿を持ち込む方法が書いてあるため、必ず事前に確認し、突然訪問することは避けましょう。
専門学校からデビュー
マンガを描くための知識や基礎技術を取得するためには、マンガの専門学校に通うことがお勧めです。
マンガの専門学校ではプロのマンガ家や編集者等の講師が基礎から教えてくれて、独学よりも技術の取得が早いでしょう。
各メディアや編集部とのつながりもあるため、役立つ情報が入ってきやすいのもメリットの一つ。
また、マンガの専門学校では出版社の編集者が学生の作品を講評してくれる制度を取り入れていることも多く、プロの視点からアドバイスを受けることでいち早く成長することが可能です。
評価の高い学生は在学中に担当編集者がつくこともあります。
専門学校へ通うためには学費が必要となりますが、プロから技術を学べる環境が整っており、同じ夢を持つ仲間同士で刺激し合え、サポートが受けられる等のメリットも多いです。
マンガ家のスキルを身につけるには?
マンガ家になるには、画力やストーリーづくり等の基本的なスキルに加え、ペン入れやベタ塗り、トーン貼り等のこまかい作業をこなすスキルも必要です。
また、近年はパソコンで作業を行うことも多いので、デジタル機器を使いこなす力も必要です。
では、それらのスキルを身につけるにはどうすれば良いのでしょうか。
ここではマンガ家に必要なスキルを身につける、三つの方法をご紹介します。
マンガの専門学校に通う
マンガ家としてのスキルを早く、確実に身につける方法として有効なのがマンガの専門学校に通うこと。
特に、「知識や技術を早く身につけたい」や「作品に自信がない」と思っている人にはお勧めです。
プロのマンガ家や編集者から画法や原稿制作、ストーリー展開のテクニック等を学べるため、独学よりも確実で効率的にスキルを身につけることができますよ。
マンガ家のアシスタントになる
アシスタントになって、プロのマンガ家のもとで学ぶというのも一つの方法です。
ベタ塗りやトーン貼り等の基礎的な技術や、現場の空気感を学ぶことができ、現役で活躍しているマンガ家の中にもアシスタントからデビューしたという人も少なくありません。
アシスタントになるには、募集サイトや編集部のホームページ、SNS等から募集広告をみつけることから始めましょう。
マンガ雑誌に広告が出ていることや、専門学校で講師やOG・OBからの紹介でアシスタントに就くこともできますよ。
独学
専門学校に入りたいけれど、さまざまな事情で通えないという人もいますよね。
誰かに教わるより時間はかかりますが、独学でもプロのマンガ家になるためのスキルを得ることは可能です。
現在はマンガやイラストの描き方が無料で学べるサイトや、YouTube動画等も多く公開されているので、プロットやシナリオの作成、ペン入れ、セリフ入れ等の作業について独学で勉強したい方はぜひ参考にしてみてください。
ただし、他者から評価を得るのが難しいことから独りよがりの作品になりやすいので、でき上がった作品は誰かに評価してもらうことがお勧め。
新人賞や持ち込みだけでなく、SNSやオンラインサロンで公開し、第三者にアドバイスをもらう機会を積極的につくりましょう。
マンガ家の仕事内容
マンガ家の仕事は、主にマンガ雑誌等に掲載するマンガを描くことです。
しかし、マンガ家の仕事内容はただ絵を描くだけではありません。
一つの作品を描き上げるのにはおおまかに以下のような流れがあります。
- 編集者との打ち合わせ・資料集め
- プロット
- ネーム・絵コンテ作成
- 下描き
- ペン入れ
- 仕上げ
一つの作品が完成するまでに、何度も担当編集者との打ち合わせが必要なこともあります。
週刊連載になると締め切りまでの期間が短く、とてもハードなスケジュールをこなす必要が出てくることもあるんですよ。
マンガ家の仕事は広がっている
最近はマンガを使用する媒体も増えており、学習関連の出版物や、公的なパンフレット等で仕組みやサービスを説明するためにマンガを描くこともあります。
例えば、TwitterやInstagram等でよく目にする「広告マンガ」。
これは会社のサービスや商品について分かりやすくマンガで伝える広告の一つですが、現在、こういった広告やPRを目的としたマンガの制作需要が増えています。
継続して案件を受注しやすいですが、クライアントのニーズを満たすために商品やサービスの内容をしっかりと理解し、マンガを通して魅力を伝えるスキルが必要です。
その他にもWebサイト上で読むWebマンガや、スマホでの閲覧に特化した縦読みマンガ等、従来のマンガ雑誌以外にもマンガ家の仕事は広がっています。
まとめ
マンガ家になるにはさまざまな方法があります。
学歴や資格は特に必要ありませんが、その代わりに専門的な知識や技術も必要不可欠です。
この記事を参考に、自分に合った環境や勉強方法でスキルを身につけ、マンガ家としてのデビューをめざしましょう!