コンポジッターになるには?進路や必要なスキルとは
日常生活でよく目にするテレビのCM、ミュージシャンのPV等の映像をつくるために大活躍している職業のコンポジッター。
多くの人達にその美しく繊細な映像を届けるコンポジッターになりたいと考えている方は、どのようなスキルを身につければ良いのか知っておきたいものです。
そこで今回は、コンポジッターになるにはどんなスキルが必要かを詳しく解説していきます。
コンポジッターの仕事内容
コンポジッターは、実写映像や2D、3Dの原画等、映像作品に使用されるデータを整え、成して組み合わせ合、1枚の画を作成する仕事です。
映像作品をつくり上げる際に欠かせない仕事の一つで、でき上がりの質にも大きく影響をおよぼす重要な業種と言えるでしょう。
そんなコンポジッターの主な仕事内容を詳しくご紹介します。
映像合成を行う
映像合成は、コンポジッターのメインともいえる仕事内容です。
映像合成は英語で「コンポジット」と言い、職業名の由来にもなっている作業。
いくつかある画像の色調や画像度、明暗やコントラスト等を調整して組み合わせ、綺麗な1枚の画に仕上げることが主な仕事内容です。
映像技術が進化している現代では、実写映像に、CC素材やエフェクト等を合わせるケースもあります。
映像を修正や削除を行う
画像にイラストを加えたり、背景の木や雪の量を多くしたり等、なかったものをつけ足して修正したりする作業もコンポジッターが行います。
また、映像をつくる際に邪魔になる影やワイヤーアクションのワイヤー等を削除する作業も仕事内容の一つ。
コンポジッターが、映像合成と一緒に画像の修正や削除を行うことで、映像制作の作業効率化を図り、時短や経費削減する目的があります。
エフェクト制作を行う
基本的には用意された画像素材を整える仕事がメインですが、企業や制作現場によっては、コンポジッター自身がエフェクト制作を行うケースもあります。
エフェクト制作は一般的にCGクリエーターの仕事ですが、コンポジッター自身がエフェクト制作できれば仕事の幅がグッと広がるでしょう。
コンポジッターになるには?就職方法
映像制作の現場において欠かせない存在といえるコンポジッター。
では、コンポジッターになるには、未経験でも就職できるのかどうか、詳しくご紹介していきます。
未経験でも就職できる?
コンポジッターは、映像作品の仕上がりに大きな影響を与える重要な仕事のため、未経験で就職できるケースはあまりありません。
求人募集時に、自身の作品を提出するポートフォリオが求められるケースが多いため、ある程度経験がないと難しいでしょう。
とはいえ、少数ですがなかには未経験者の募集をしている企業もあるようです。
その場合は、企業内で育成に力を入れていることがほとんどのため、ゼロからコンポジッターの知識を身につけることができるでしょう。
必要なスキル
コンポジッターになるには、「Adobe After Effects」や「Adobe Premiere Pro」等の映像編集ソフトを使用することが多いため、これらを含む多くの映像関係ソフトのスキルを身につけておく必要があります。
他にも、「Photoshop」や「Illustrator」等も取り扱えるようになっていると、仕事の幅を広げたい場合等に役立つはずです。
また、よりリアルで美しい映像をつくるために、優れた芸術性やセンスの良さも身につけておきましょう。
映像に関する本を読んだり多くの映像を見たりすることで、芸術性やセンスの良さが身につくはずです。
コンポジッターは、多くの人と密接に関わりながら仕事を行う業種です。
クライアントや一緒に働くスタッフ等と上手く意思疎通しながら仕事を行います。
そのため、コミュニケーション能力もコンポジッターになるために必要なスキルと言えます。
労働環境や働き方
コンポジッターは、映像制作会社や映像編集を行うポストプロダクション等が一般的な就職先です。
また、フリーランスや海外で活動することもできます。
企業の中には、一定期間に定められた労働時間に達するよう始業や就業の時間を自由に決められるフレックスタイム制や、労働者に労働時間を委ねている裁量労働制等、比較的自由度のある働き方を取り入れているケースが多いよう。
このような制度を取り入れることで、「プライベートな時間を確保しやすい」「メリハリをつけて働ける」等の利点があります。
また、激務のイメージが強い映像業界の仕事ですが、徐々に改善する企業が増えてきていると言われており、中には福利厚生を充実させている企業もあるようです。
コンポジッターの収入
コンポジッターの収入は、映像業界の中では比較的高いと言われており、企業に勤めた場合はおよそ400〜500万円程度の年収が期待できるようです。
コンポジッターとしてキャリアを積みマネジメントやディレクター等になれれば、700〜800万円程度の年収が見込める場合もあります。
フリーランスでは、年収に大きな差が出やすいため断言はできませんが、案件や能力次第で多くの収入が得られることもあるようです。
まとめ
コンポジッターは、映像をつくり上げるために欠かせない重要な工程を担っている仕事です。
資格等は必要ありませんが、多くの専門的なスキルが必要なことを覚えておきましょう。
より優れたコンポジッターをめざすなら「デジタルアーツ東京」のアニメ学科で勉強してスキルを磨くのがお勧めです。
専門的な学校で勉強することで就職先の幅が広がり、より優秀なコンポジッターとして活躍できるでしょう。