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イラストコラム

コンセプトアーティストとは?仕事内容や必要なスキル・資格を解説

「絵を描く仕事に携わりたい」と考える方にとって、選択肢の1つとなる職業にコンセプトアーティストがあります。

コンセプトアーティストは映像作品との関連が深い職業です。ゲームや映画が好きな方に、特にお勧めの職業と言えます。

本記事ではそんなコンセプトアーティストについて、仕事内容やなるまでのルート、必要なスキル、資格等を解説します。

コンセプトアーティストとは

コンセプトアーティストとはゲームや映画等の映像作品において、デザインイメージやアイデア、雰囲気等のビジュアルコンセプト(コンセプトアート)をイラストのような形で視覚化する仕事です。

映像作品を制作する際は、まずデザインイメージやアイデア、雰囲気等を文字で起こします。しかし、文字で書かれたイメージ、雰囲気のような抽象的なものを、デザイナーやディレクターをはじめとした制作スタッフが同じように想像することは困難です。

そこで、コンセプトアーティストがイラスト等の形にして共有することで、制作スタッフ内の共通認識をつくり上げます。これがコンセプトアーティストの役割です。

コンセプトアーティストの仕事内容

コンセプトアーティストの役割は前述した通りですが、そのために行う仕事は大きく3つあります。

そこで、続いてはコンセプトアーティストの具体的な仕事内容を解説します。

1.ヒアリング

コンセプトアーティストがまず行う仕事は監督等、クライアントへのヒアリングです。

作品のコンセプトやジャンル、登場人物のキャラクター性、どのような世界観にしたいか、等の内容をクライアントからヒアリングし、まずは自分自身が作品に対するイメージを膨らませて明確にします。

2.ビジュアルコンセプト(コンセプトアート)の作成・提案

ヒアリングが完了したら、打ち合わせの内容を基にビジュアルコンセプトの作成に入っていきます。

ビジュアルコンセプトとして描くのはキャラクターやその衣装、動物等の生き物、作品内で使われる道具や機器等です。

表現方法はスケッチ的なもの、マンガ的なもの、写実的なもの等さまざまです、基本的には作品によって表現方法が変わりますが、場合によってはまずスケッチでラフデザインをつくり、方向性をすり合わせながらより具体的に描き込んでいくこともあります。

ビジュアルコンセプトの作成が完了したら、イラストをディレクターに提案。何度か修正を経て採用された後、次の段階へ進みます。

3.制作スタッフへのイメージ共有

作成したビジュアルコンセプトが採用されたら、制作に携わるスタッフ達にイメージを共有します。

ビジュアルコンセプトは作品の設計図。ここで共有されたビジュアルコンセプトを基に、実写の場合は衣装や小道具、大道具等を用意します。ゲーム等のCG作品の場合はキャラクターのCGやモデリングを、デザイナーやクリエーターがつくり込んでいきます。

コンセプトアーティストになるには


コンセプトアーティストになるには以下の2つのルートがあります。

専門学校や美術系大学に進学

一般的なのは専門学校や美術系の大学に進学し、知識や技術を身につけてからコンセプトアーティストをめざすルートです。

多くの職業がそうであるように、コンセプトアーティストにも求められるスキルがあります。求められるスキルを授業や実習を通して現場で活かせるレベルまで高め、それから就職をめざすルートです。

専門学校や美術系大学への進学はスキルを学べるだけではなく、各業界との協力関係やインターンシップの実施による就職・デビュー支援を受けられるのも大きなメリットと言えます。

例えば専門学校デジタルアーツ東京では多くの企業と協力関係を結んでいることから、企業との関係性を活用した就職やデビューが可能。通常よりも多くのチャンスに恵まれた環境で、しっかりスキルも習得することができます。

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ゲーム制作会社や映像制作会社に就職

ゲーム制作会社や映像制作会社に直接就職することでコンセプトアーティストをめざすルートもあります。

直接就職のメリットは専門学校や大学へ進学する費用が不要なことです。進学の余裕がなくても独学で勉強しながら下積みをして仕事を学び、一人前のコンセプトアーティストをめざします。

一方で未経験からいきなりコンセプトアーティストとして採用してくれる企業は少ないことから、実際にコンセプトアーティストとして活躍できるまでには時間がかかります。長い下積み時代も必要です。

また、コンセプトアーティストとして仕事ができるようになったとしても、専門学校や大学を卒業している方達に比べて収入面に差が出やすい点もデメリットと言えます。

コンセプトアーティストに必要なスキル

コンセプトアーティストにはいくつかのスキルが求められます。

以下に、一般的に必要とされるスキルをまとめましたので参考にしてください。

グラフィックソフトを使いこなすスキル

近年はイラスト制作にグラフィックソフトを使用するケースが増えています。コンセプトアーティストに関しても例外ではなく、最終的に提案・共有するイラストはグラフィックソフトを使用して完成させることが多いです。このため、コンセプトアーティストをめざすならグラフィックソフトを使いこなすスキルは必須と言えるでしょう。

中でもPhotoshopやIllustratorは最低限習得しておきたいスキルです。多くの企業は募集要項で、これらを必要なスキルとして提示しています。

この他Adobe After EffectsやAdobe Premiere Pro等のデザインソフト、動画編集ソフトも使いこなせるようになっておくことで、活躍の幅が大きく広がる可能性があります。

発想力・想像力

コンセプトアーティストは文字や言葉からイメージを広げてイラストを作成しなければなりません。そのために必要なスキルが発想力・想像力です。1つの単語や文章からさまざまなことを連想し、イメージを膨らませる力を鍛えることで、クライアントの希望に沿ったビジュアルコンセプトが作成しやすくなります。

発想力・想像力を鍛えるには映画や小説等、1つでも多くの作品に触れることが大切です。

画力・表現力

当然ながら画力・表現力も必要不可欠です。コンセプトアーティストが作成したビジュアルコンセプトを基に作品がつくられるため、誰もが分かるイラストを描く能力、キャラクターの個性を表現する能力、小道具や大道具等をデザインするセンス、さらには作品の雰囲気や方向性を伝える配色力等が求められます。

コミュニケーション能力

クライアントへのヒアリングやビジュアルコンセプトの共有の際にはコミュニケーション能力が必要です。

情報を引き出すためのヒアリング力、クライアントが伝えたいことをしっかりと理解する理解力、ビジュアルコンセプトを共有しながら提案や要望を伝えたり、受け止めたりする能力等が求められます。

コンセプトアーティストに必要な資格

基本的にコンセプトアーティストには必要な資格がありません。しかし、以下の資格は取得しておくことで就職や仕事をする際のアドバンテージになります。

Illustratorクリエイター能力認定試験

グラフィックソフトIllustratorを使用したグラフィックコンテンツの制作能力を測定・評価する試験です。DTPファイルとWebデザインパーツの作成、作品をつくり上げる表現力等をチェックする試験内容となっています。

Illustratorを使いこなすスキルは、コンセプトアーティストにとって必須といっても過言ではありません。試験をクリアしておくことで、Illustratorを扱う実践的なスキルを所持していることを客観的に証明することができます。

Illustratorクリエイター能力認定試験の詳細はこちら

Photoshopクリエイター能力試験

グラフィックソフトPhotoshopの活用能力を測定・評価する試験です。画像ファイルの作成や作品をつくり上げる表現力等をチェックする試験内容となっています。

Illustratorと同様にPhotoshopもコンセプトアーティストが習得しておきたいスキルの1つであり、企業の募集要項に必要なスキルとして提示されているケースも多いです。試験をクリアしておくことでPhotoshopの活用能力を客観的に証明でき、就職の際に役立つ可能性が高いでしょう。

Photoshopクリエイター能力試験の詳細はこちら

CGクリエイター検定

デザインや2次元CGの基礎、構図やカメラワーク等の映像制作の基本、 モデリングやアニメーション等の3次元CG制作の手法やワークフロー等、表現に必要な知識をチェックする検定です。

コンセプトアーティストは仕事の一環としてCG作品に携わることがあるため、取得しておくことでCG表現に関する知識をアピールすることができます。

CGクリエイター検定の詳細はこちら

色彩検定

色に関する幅広い知識や技能を評価する試験です。色の基礎や色の組み合わせ方(配色技法)等をチェックする試験内容となっています。

ビジュアルコンセプトの作成にはイメージや雰囲気に合わせた色の選び方、組み合わせ方も重要です。検定をクリアしておくことで色に関する知識の証明ができ、ビジュアルコンセプトの作成にも役立つでしょう。

色彩検定の詳細はこちら

プロの技術と発想法を学べる「専門学校デジタルアーツ東京」

これからコンセプトアーティストをめざすなら、専門学校デジタルアーツ東京に通うのがお勧め!

専門学校デジタルアーツ東京はプロの技術と発想法を学べる東京都認可の学校です。少人数クラスでの実践的なカリキュラムを経て、現場で使える知識や技術、コミュニケーション力が身につきます。

学内コラボでの作品提供や外部イベントへの参加等、作品公開のチャンスが豊富なのも特長です。デビューや作品公開の場が多くあります。

レッスンではデッサンの基礎から学ぶことが可能。すでに基礎的なスキルが身についている方はもちろん、これから基礎的なスキルを身につけたい初心者の方にもお勧めの学校と言えます。

まとめ

本記事ではコンセプトアーティストについて、仕事内容やなるまでのルート、必要なスキル、資格等を解説しました。

コンセプトアーティストは映像作品の設計図とも言えるビジュアルコンセプトを作成する仕事です。そして、完成したビジュアルコンセプトを制作スタッフへ共有することで映像作品のデザインイメージやアイデア、雰囲気等の共通認識をつくります。

コンセプトアーティストが手がけるビジュアルコンセプトは、映像作品の仕上がりを大きく左右する要素の1つです。だからこそ、とてもやりがいがあります。

絵を描く仕事に携わりたい方で映像作品が好きな方は、コンセプトアーティストをめざしてみてはいかがですか?

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