ゲーム開発とは?流れや必要なスキルを解説
ゲームが好きな方の中には「ゲーム開発をしてみたい」「将来はゲーム開発の仕事に携わりたい」という方も多いと思います。
ゲーム開発に携わるのであれば、一般的な流れや必要なスキルについて知っておきたいところ。そこで本記事では、ゲーム開発の流れと必要なスキル等を解説します。
ゲーム開発とは?
ゲーム開発とはゲームを制作すること、特に一からゲームづくりをすることを指します。
ゲーム開発は、制作会社等で複数人のメンバーでチームをつくり、それぞれがスキルに応じた仕事をこなして1つの作品を完成させるのが一般的です。しかし近年はゲーム開発に役立つツールや素材が簡単に手に入ることから、個人で一からゲーム開発に取り組む方も増えています。
一般的なゲーム開発の流れ
一般的に、ゲーム開発は以下の流れで行われます。
企画・設計
始めに行うのは企画・設計です。
企画ではRPGやアドベンチャー等のジャンル、ゲームシステム、作中の世界観やストーリーのあらすじ等、ゲームの大枠を決めていきます。企業であれば企画が決まったら、開発チーム内でプレゼンテーションを実施します。
設計ではゲームシステムや使用するプログラミング言語、ゲームエンジン等を決め、仕様書を作成します。企業ではこの時、ゲームCGデザイナーが同時並行でキービジュアルの制作を進めます。
試作
仕様書が完成したら、実際にゲーム制作に移ります。ただし、まずは試しにつくる「試作」を行うためにこまかな部分をつめる必要はありません。おもしろさが分かる最低限の仕組みを取り入れて制作を進め、設計をブラッシュアップします。
企業の場合、試作は開発にあたる中心メンバー数名の少人数制で行われます。
本制作・実装
試作を通してブラッシュアップした設計を基に、今度は本制作・実装を行います。
本制作では完成をめざしてメイン部分や追加コンテンツをつくっていきます。企業の場合はメインの要素をつくるアルファ版制作、サブの要素をつくるベータ版制作、ゲームバランスの調整や不具合の修正を行うマスター版制作の三段階に分けて本制作が行われます。
テスト
ゲームが完成したら、実際にプレイしてみることで仕様通りにでき上がっているかをチェックします。この時にバグや不具合があれば修正します。
なお、バグは本来想定していない状況でみつかることが多いため、通常のユーザーがプレイしないような遊び方でテストしてみることも大切です。
ゲーム開発に必要なスキル
個人・企業を問わずゲーム開発に携わるには、基本的に以下のようなスキルが必要です。
プログラミングスキル
ゲーム開発において、まず求められるのはプログラミングスキルです。ただし、使用するプログラミング言語は開発するゲームのジャンルによって変わります。
スマートフォンゲーム(iPhone):Swift
スマートフォンゲーム(Android):Java
PCゲーム:C#、C++、JavaScript
コンシューマーゲーム:C#、C++
ブラウザゲーム:C#、C++、JavaScript
後程「ゲーム開発で使用される主なプログラミング言語」を紹介しますので、そちらも併せて参考にしてください。
ハードウェアやネットワークの知識
ハードウェアとはパソコンやゲーム機のことです。ゲームをプレイするにはソフト(ソフトウェア)だけではなく、それを起動させるためのハードウェアが必要なので、ハードウェアについても理解していなければなりません。
また、近年はネットワーク環境を活用するゲームが増えており、ネットワークの知識も求められるようになっています。特にスマートフォンゲームやオンラインゲームはネットワークの知識が必須レベルなので、きちんと勉強しておきましょう。
開発環境・フレームワークの知識
開発環境やフレームワークは、プログラミングの手間を減らすために使用されます。なお、ゲーム開発における開発環境とは「ゲームエンジン」と呼ばれることが多く、「Unity」「Unreal Engine」等いくつかの種類があります。
こちらもプログラミング言語と同様、開発するゲームのジャンルによって使用するものに違いがあります。
スマートフォンゲーム(iPhone):Xcode
スマートフォンゲーム(Android):Android Studio
PCゲーム:Visual Studio、Xcode
コンシューマーゲーム:Unity、Unreal Engine
ブラウザゲーム:Unity、Unreal Engine、Cocos2d-x
数学・物理の知識
ゲームでは数学や物理の知識を活用してキャラクター等に動きをつけていきます。近年はツールを使って初心者でも簡単にゲーム開発ができるようになっていますが、本格的なゲームをつくりたい場合はプログラミングの際に数学・物理の知識が必要になってきます。勉強しておきましょう。
ゲーム開発で使用される主なプログラミング言語
前述の通り、ゲーム開発に必要な知識の1つがプログラミング知識(プログラミング言語の知識)です。
しかし、プログラミング言語は特定の言語から派生したものを含めると1,000以上あると言われており、すべてを学習するのは現実的ではありません。そこで、ゲーム開発に主に使用されるものをご紹介します。ご自身がつくりたいゲームに合わせて勉強しましょう。
Swift(スイフト)
iPhoneのスマートフォンゲーム開発に使われるプログラミング言語です。ゲームに限らず、iOS用のアプリ制作全般に使われています。Macでしか作業できませんが、動作が軽く簡単にコーディングできるという特徴があります。
Java(ジャバ)
Androidのスマートフォンゲーム開発に使われるプログラミング言語です。汎用性が高く、企業の業務システム、基幹システム、会計システム等にも使用されており、学習しておくことでゲーム業界以外にも活躍の場を広げることができます。
C#(シーシャープ)
PCゲーム、コンシューマーゲーム、ブラウザゲームの開発に使われるプログラミング言語です。ゲーム業界では特に使用頻度の高い言語なので、ゲーム開発者として活躍したいという強い思いがある方は学習しておくと良いでしょう。
C++(シープラスプラス)
PCゲーム、コンシューマーゲーム、ブラウザゲームの開発に使われるプログラミング言語です。こちらもC#と同様、ゲーム業界で広く使用されています。処理速度が早く、他のC言語と互換性がある点が特徴です。
JavaScript(ジャバスクリプト)
PCゲーム、ブラウザゲームの開発に使われるプログラミング言語です。ゲーム開発以外ではWebサイトに動きをつける際に使用されます。需要が高い言語なので、学習しておくことでゲーム開発以外の場面でも役立ちます。
ゲーム開発の仕事に就くには?
近年は個人でゲーム開発がしやすくなっていますが、それを仕事にするには求められるスキルや知識を身につけなければなりません。
ゲーム開発に必要なスキルや知識を身につけるのであれば、専門学校への進学がお勧めです。専門学校デジタルアーツ東京はゲーム開発のスキル・知識を学べる専門学校の1つで、プロ仕様のコンピュータやソフトを使いながら、実践的なカリキュラムで即戦力になれる程の力を養えます。
将来ゲーム開発の仕事に就きたいという強い思いをお持ちの方は、ぜひ専門学校デジタルアーツ東京への進学をご検討ください。
まとめ
本記事では、ゲーム開発の流れと必要なスキル、ゲーム開発で使用される主なプログラミング言語等を解説しました。
ツールやソフト、素材等を活用すれば個人でもゲーム開発にチャレンジしやすくなっていますが、仕事にしたいのであれば最低限のスキルや知識を身につけることは不可欠です。
本気でゲーム開発を仕事にしたい方は、ぜひ専門学校デジタルアーツ東京へ。基礎から学べるので未経験の方でも充分に夢をつかむことができます。1年次からゲーム制作の授業があり、楽しみながら成長できるのもポイントです。
興味を持っていただけた場合は、まず資料請求や体験入学からお気軽にご利用ください。
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