ゲーム業界の将来性は?今後の課題や求められる人材について
ゲーム業界への就職を考えている方ならば、業界の現状や将来性が気になることと思います。また、就職にあたってどのような点を意識すれば良いのか、どのような知識や経験が求められるのか等も知っておきたいことでしょう。
本記事ではゲーム業界の現状と将来性、今後の課題、求められる人材について解説します。ゲーム業界への就職を検討する際の参考にしてください。
ゲーム業界の現状
まずはゲーム業界の現状についてお話しします。
現在ゲーム業界の市場は拡大しており、2020年に過去最高規模を記録して以降も依然として成長し続けています。そして、今後も拡大し続ける見込みだと言われています。
国内ゲームの市場規模は2020年に2兆円を超え、2023年は前年比4.6%増の2兆1255億円、グローバルのゲームコンテンツ市場は29.5兆円でした。
引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000133.000017610.html
市場規模が拡大した理由の1つとして、販売形態が変化したことが挙げられます。近年、パッケージ販売に加えてダウンロード販売が増えており、より多くの方がゲームを楽しみやすくなりました。すでに海外ではパッケージ販売を押さえてダウンロード販売がメインになっており、今後は日本でもさらにダウンロード販売が増えると考えられています。
この他に顕著なゲーム業界の変化としては、インディーゲームのヒット作が増えている傾向にあります。中には個人が開発した大ヒット作もあり、技術とアイデアがあれば企業に所属しなくてもゲーム開発者をめざせる時代になっています。
一方で企業においてはハード、ソフトともに単価や開発費用が上昇しています。よりハイクオリティなゲームが長期間をかけてつくられるようになっていることから、それだけゲームづくりに力を入れていることが分かります。
ゲーム業界の将来性
続いて、ゲーム業界の将来性を見ていきましょう。
前述のとおりゲーム業界の市場は拡大傾向にあり、将来性も充分に期待できます。
特に注目されているのが以下の領域です。
- コンシューマーゲーム
- スマートフォンゲーム
- ARやVR
- eスポーツ
家族や友達と一緒に楽しめるコンシューマーゲームは依然として人気が高く、ハード、ソフト共に次々と新しいものが開発されています。加えて近年はスマートフォンやタブレットが広く普及していることから、これらの携帯用機器で気軽に遊べるゲームアプリの需要も高まっています。
技術面の進歩により注目を集めているのがAR・VRゲームです。中でも大手企業はAR・VRゲームに対して多額の資金を投入しており、今後さらなる発展が期待されます。
さらに、プレイヤー同士がゲーム作品で対戦するeスポーツが活発化しているのも近年の特徴の1つ。市場に参入する企業も増えていることから、さらなる市場規模の成長が見込まれています。
以上の領域を中心に、今後もゲーム業界は拡大する可能性が高いと言えるでしょう。
ゲーム業界の今後の課題
将来性が見込まれているゲーム業界ですが、一方で課題を抱えていることも事実です。続いてはそんなゲーム業界の課題を見ていきます。
若年層へのアプローチ
ゲーム業界の市場規模自体は拡大しているものの、少子化によってこの先高齢者が増えていくことから、海外も含めた若年層へのアプローチが重要になります。ゲームづくりにおいても、若者をターゲットにしたアイデアが今後さらに求められていくかもしれません。
海外でのシェア獲得
日本とは対照的に、海外のゲーム市場でのシェアは減少傾向にあります。これはファンタジーを好む日本とリアルを求める海外で好みに差があることが原因だと考えられています。海外でのシェア獲得に向けて、日本と海外のどちらでも好まれるゲームづくりが求められます。
女性目線でのゲームづくり
近年は男性のみならず女性のゲームプレイヤーが増加しています。一方で業界内の女性幹部はまだ数が少ないのが現状です。今後も女性のゲームプレイヤーを増やしていくために、開発者の性別にかかわらず女性目線のゲームづくりが必要とされるでしょう。
今後のゲーム業界で求められる人材
それでは最後に、今後のゲーム業界ではどのような人材が求められるのかをご紹介します。ゲーム業界への就職をめざす方はぜひ参考にしてください。
最新技術や流行に関心を持つ人
ゲーム業界では技術面はもちろん、流行面でも常に最新情報に敏感であることが求められます。最新技術を取り入れ、流行に沿ったゲームづくりを行うためです。ゲーム業界への就職をめざすのならば、最新情報や流行に関心を持つことが大切です。
海外に興味がある人
前述の通り、今後のゲーム業界では海外でさらに好まれるゲームづくりが求められています。そこで重要になってくるのが海外への興味関心です。海外の方々と広くコミュニケーションをとり、その際に得た知識や経験、情報等をゲームづくりに活かせる人材は重宝されることでしょう。
プログラミング知識・経験を持つ人
ゲームづくりにおいて欠かせないプログラミング知識や経験を持つ方も、当然ながら需要があります。市場拡大に伴いより多くの技術者が必要とされる中で、プログラミング知識や経験を持つ人材の需要はさらに高まっていくと考えられています。
他業界の知識や経験を持つ人
主に転職の際等に、他業界の知識や経験が歓迎されることがあります。これは、他業界の知識や経験を活かしたゲームづくりに貢献できるためです。分かりやすいところで説明すると、店づくりや街づくりのシミュレーションゲームを制作するにあたって、経済や社会の仕組みに詳しい人材がいれば開発がスムーズに進みます。
別業界からの転職を考えている方は、ご自身の知識や経験がどのようにゲームづくりに活かせるかを、あらかじめ考えておくと良いでしょう。
まとめ
本記事ではゲーム業界の現状と将来性、今後の課題、求められる人材について解説しました。
ゲーム業界は現在、とても勢いがある業界で今後も市場規模は拡大し続けると見込まれています。市場規模の拡大をめざすにあたっては課題の解決も視野に入れる必要があり、課題を踏まえて業界に貢献できる人材は重宝されることでしょう。
専門学校デジタルアーツ東京では、実践的なカリキュラムにより業界で即戦力として活躍できる人材の育成が行われます。最新技術を用いた制作や第一線で活躍するプロによる直接指導を経て、業界で求められる知識やスキルを養えます。
ゲーム業界への就職をめざす方はぜひ専門学校デジタルアーツ東京で学んでみませんか?まずは体験入学や学校見学からお気軽にご参加ください。
>>ゲームの専門学校でめざせる職業は?大学との違いや進路の選び方も解説
>>専門学校デジタルアーツ東京 体験入学
>>専門学校デジタルアーツ東京 説明会・学校見学