今日は、これからマンガを描きたいけど、どんなものを買えばよいかわからない、また、どのくらいお金が必要なのか知りたい……そんな方のために、漫画の道具についてご紹介します。
マンガの道具~アナログ~
アナログでマンガを描くときには、ペン、インク、原稿用紙、定規などが必要です。ほかにも場合によってトーン、カッター、雲形定規なども用意する必要があります。
・つけペン「つけペン」は金属でできたペン先のことで、「ペン軸」に挿し、先にインクをつけて使います。「Gペン」「カブラペン」「丸ペン」など、さまざまな種類があります。
Gペンが人気ですが、画風によって使いやすいペンも違ってくるでしょう。一概には言えませんが少年漫画によく見るような、線の強弱をつけた太めのラインはGペンを使っていることが多いようです。Gペンは筆圧次第で細い線も引けるため、少女漫画でもよく使われています。
ペン先1本あたり……80~100円 ※複数必要
・ペン軸
「ペン軸」は木製やプラスチック製のものなどがあり、中にはグリップ部分がゴムやコルク製のものなども売っています。壊さない限りずっと使えるものなので、自分の手に合ったものが見つかったら大事に使い続けたいところです。
ペン軸……500~1,000円
・インク
つけペンを使って絵を描くためにはインクが必要です。「漫画用インク」はもちろんですが、「製図用インク」、「証券用インク」も問題なく使えます。習字に使う墨汁でも大丈夫です。
インク……500~1,000円
・ミリペン
ミリペンは、絵を描くためのサインペンで、ドローイングペンと呼ばれることもあります。コマの枠線や効果線などを引くときに使われることが多いようです。人によってはつけペンを使わずミリペンだけで作画することもあります。
太さが選べるので、何本か太さの違うものを用意する必要があります。たとえば枠線用では0.8ミリが人気です。0.1、0.3、0.5、0.8あたりを揃えておくとよいでしょう。
ミリペンも使っていると先のほうがすり減ります。描きづらくなったら取り替えが必要な消耗品です。
ミリペン……1本 200~300円 ※複数必要
・原稿用紙
本来なら、ケント紙や上質紙など、ペンがひっかからないような紙であればなんでもよいのですが、市販のマンガ原稿用紙は、コマを入れる基本の枠や、印刷するときの仕上がり線、目盛りなどがガイドとして印されているので便利です。
B4サイズが投稿用で、プロが一般的に使うサイズ。A4サイズが同人誌用です。
マンガ用原稿用紙……40枚入りで500~600円
・スクリーントーン
白と黒しかないモノクロ原稿で中間色などを表現するときは、スクリーントーンというシール状の透明なシートを原稿用紙に貼ります。
やや高価なため種類を揃えると費用がかさみます(作風によりますが30~50種類を使う人も珍しくありません)。スクリーントーンを切ったりけずったりするカッターも必要です。予算に余裕があれば、「トーンナイフ」(カッターより細かい作業がやりやすい)やトーンを貼るための「ヘラ」もあると便利です。
スクリーントーン……1枚300~500円 ※複数必要
カッター……100円~
トーンナイフ……500~600円
トーンヘラ……200~300円
・定規
マンガの枠線や背景を描く際には30センチ以上の長めの定規が必要です。また、必ず必要というわけではないですが、さまざまな曲線を引ける雲型定規、円や楕円がキレイに描ける円テンプレートなどもあると便利です。
カッター用に金属製の定規を用意するのもよいでしょう。
30センチ定規……100~500円
雲形定規・円テンプレート……400~1000円
・修正液
ペン入れした線の修正をするためには修正液が必要です。また、ベタの中の白い線や瞳のハイライトなどに使う場合もあります。ペンタイプの修正液、蓋が刷毛になっている修正液などがあります。
ペンタイプの修正液……200~500円
蓋が刷毛になっている修正液……400~600円
・羽ぼうき下描きを消した消しカスは、手ではらうと、時間がかかる上に手の油が原稿につき、インクの乗りが悪くなってしまいます。羽ぼうきや製図用ブラシだと、さっと消しカスをはらえて、原稿も痛めないのでとても便利です。
羽ぼうき・製図用ブラシ……500~1000円
・トレス台写真を使って背景を描く場合などには、トレス台(ライトボックス)が大変便利です。
裏から光を当てて原稿を透かしトレスするものです。
マンガの投稿用原稿用紙はB4なため、大きなサイズのものが必要です。
ライトボックス(A3)……5000~10,000円
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