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アニメコラム

新人アニメーターの1日の仕事内容とは

華やかなアニメ業界は、多くの人の手によってつくり上げられています。
その中でも、アニメーターの仕事はテレビに映るアニメーションの絵を描き、キャラクターの動きを生み出す仕事です。

そのアニメーターは、どんな1日を送って仕事をしているのでしょうか。
今回はアニメーターの1日の仕事について紹介していきたいと思います。

アニメーターの仕事内容

アニメーターは、アニメーションに使うキャラクターや背景となる絵を一枚一枚描いていく『作画』の仕事です。
作画は、決定したシナリオや企画の指示に従って描きますが、作画には『原画』と『動画』の2種類の仕事が存在しています。

『原画』とは物語のポイントなる絵を、『動画』は原画と原画の間をつなぐ役割の絵を指します。
現場では原画を描く『原画マン』、動画を描く『動画マン』に分かれて作業をしていますが、新人は動画から担当することが一般的です。
それでは新人動画マンの1日の様子について詳しく見ていきましょう。

新人動画マンの1日

新人のアニメーターは、最初に行う仕事として動画を描く動画マン担当します。
ここからは新人動画マンの1日の様子から見ていきましょう。

8:00 出社

アニメーターは、受け持った仕事の締め切りに合わせて自由な時間で仕事をすることが可能です。
新人アニメーターの場合は早めに出社する人も多く、少しでも早く仕事を終わらせて、帰宅後の練習時間を確保できるようにしています。

8:30 作画作業開始

丁寧な作画も大切ですが、まずはできるだけたくさんの枚数をこなすスピードも重要です。
滑らかな動きをつくるために集中して作業に取り組みます。

12:30 昼食

1日のほとんどがデスクワークなので、なるべく外の風に当たり気分を変えます。
街にいる人や動物の動き等を観察したり、景色や植物を見て想像力を豊かにするといった絵を描く上での勉強をする人も見られます。

13:30 作画作業

1日に20枚程度を目標に動画を描きます。
慣れてくると1日に50枚程度描けるように成長します。
描き方や表現が難しい絵の場合は、先輩にアドバイスをもらいながら作画を進めていきます。

18:00 夕食と休憩

夜の作業に向けて、軽めの夕食や休憩をとります。
仕事の打ち合わせが入ることもあり、その前後で休憩を取ります。

19:00 作画作業

帰宅に向けて、目標枚数の作画を黙々と続けます。
作業を終えて帰る前には、明日の準備やスケジュールの確認も行います。

22:00 帰宅

帰宅後は1日を振り返り、注意された点や苦手な絵の練習をします。
画力の向上には、日頃のデッサンの練習や絵の勉強が欠かせません。
映画を見たり、マンガを読んで感性を養ったり、構図をイメージすることも仕事につながります。

0:30 就寝

アニメーター体力が必要な仕事でもあるので、明日の仕事に備えて早く寝るように心がけます。

動画マンの仕事の内容について

新人動画マンの1日について紹介しましたが、動画マンは実際にどんな作業を行っているのでしょうか。
動画マンの仕事の内容を詳しく見ていきましょう。

動画を描くための情報をもらう

動画マンは、まず動画を描くための材料となる情報が記載してある『タイムシート』や『原画』をもらいます。
『タイムシート』とは、1カットの原画、動画、セリフ等の情報が描かれたシートで、動画を描くために必要となるものです。
このタイムシートの中に、原画から次の原画の間に何枚の動画が必要なのかが描かれているので、それを元に動画を描いていきます。

原画を描き写す

原画を本番の用紙に描き写しますが、動画マンの描く線はそのままテレビに映ってしまうため、細心の注意が必要となります。
原画のイメージを壊すことなく、線の太さに注意しながら描き写していきます。
線一本で絵の雰囲気が変わってしまうため、トレース作業は新人動画マンの登竜門のような仕事です。
動画マンになると、まず原画を描き写す作業をひたすら練習します。

動画を作画する

原画を元に、決められた枚数でキャラクターに動きをつける動画を描きます。
鉛筆で下描きし、パラパラと紙を動かして動きを確認しながら動画を描き、下描きに問題がなければその絵を本番の用紙にトレースしていきます。
カットに必要な枚数が描き終えたら、動画マンの作業は完了です。
新人であれば、この作業が終わった後に先輩からチェックを受けて修正することもあります。

アニメーターのやりがい

アニメーターは、自分で描いた絵に色が付き、キャラクターが生き生きと動き回る所を見た瞬間に感動を覚える人が多くいます。
経験を積んで一人前として認められると、エンディングテーマのエンドロールにスタッフとして名前が載ります。
制作に関わったアニメがヒットし、多くの人の目に触れて評価を得ることも仕事の誇りになり、大きな達成感を感じる人もいます。

アニメーターの苦労

アニメーターの仕事で大変なところは、求められた絵を納期に合わせて描かなければいけないことです。
アニメーションはチームで制作しているので、自分の好きなように描けるわけでなく前後の絵に合わせて、作品の雰囲気に合った絵を描く必要があります。

そしてアニメは、短い納期の中で多くの枚数を必要とします。
1秒のアニメをつくるのに24枚の絵が必要になるので、25分のアニメなら3万6千枚程度の枚数が必要になることから、作品に合った絵を描くだけでなくスピードも大変重要になります。

まとめ

今回はアニメーターの1日の様子や仕事内容、やりがいについてご紹介しました。
アニメーターは華やかなアニメの世界をつくり出す人気の高い職業ですが、時には納期に追われ、難しい絵を描き続けなければならず大変なこともあります。

しかし、でき上がったアニメーションが多くの人に知れ渡り評価を得ることで仕事に誇りが持てます。
アニメが好きな人にとってはとてもやりがいのある仕事なので興味がある人はアニメーターの仕事について調べてみてはいかがでしょうか。