アニメプロデューサーの年収とは
アニメプロデューサーといえば、アニメ制作現場のトップに位置する役職です。 プロデューサーと聞くと、どうしてもその年収が気になってしまうところですよね。 アニメプロデューサーを志している人であればなおさら自分のめざす職業がいったいどれくらいの稼ぎがあるのかというのは、知っておきたいのではないかと思います。
ここではそんなアニメプロデューサーの年収について詳しくお話ししていきます。
アニメ制作者の収入状況
アニメプロデューサーの年収のお話をするにあたって、まず触れておきたいのがアニメ制作に関わる職種全体の収入の状況についてです。 アニメ制作者全体の平均年収を見てみると、およそ330万円となっています。これは日本のサラリーマンの平均年収と比べ100万円ほど低くなっています。
この数字から分かるように、アニメ業界全体として収入がやや低い傾向にあるようです。 年収帯の分布の多いものとしては、「150~200万円」がおよそ12%、「250~300万円」がおよそ12%、「350~400万円」がおよそ11%となっていました。アニメ制作者全体のおよそ4分の1が150万円から300万円くらいの年収となっているようです。
制作進行の収入
アニメ制作現場においての制作進行とは、スケジュール管理や部署間の連絡・運搬、移動車の運転、食事の手配、各所の掃除等といった雑務を含む仕事です。テレビ業界で言うところのAD(アシスタントディレクター)のような存在となります。 制作部のトップであるプロデューサーになるためには、まずはこの制作進行から経験を積んでいく必要があるのです。
制作進行の平均年収はおよそ300万円でありアニメ制作者全体の平均年収がおよそ330万円ということを考えると、全体の中でもやや低い水準になっているようです。 ただし制作進行は基本的に新人の役職です。同じように新人がまず与えられる役職とされているものといえば、演出部の作画担当(アニメーター)、さらにその中の動画担当がありますが、この動画担当者の平均年収はおよそ100万円余りとも言われています。これはアニメーターの給与形態が出来高制であることが多いのも要因ですが、それに比べると制作進行の平均年収は新人の年収としては良い方だと言えるかもしれません。
アニメプロデューサーの収入
制作進行で経験を積み、制作デスク等を経ながら制作部で昇進していくことで、アニメプロデューサーになることができます。 アニメプロデューサーの年収は、平均しておよそ550万円となっています。これは制作進行の平均年収と比べると200万円以上高いです。やはり制作進行からプロデューサーへと昇格していく中で、収入も着実に増えていくようです。
プロデューサーの収入は、どこの制作会社に勤務するかによっても大きく変わってくるようです。例えば有名なアニメ制作会社の社員に限定して見れば、その平均年収はおよそ750万円にもなります。しかし比較的規模の小さな制作会社であれば、年収が400万円ほどという人もいます。業界で多くの経験を積んでいれば、より大きな会社に転職をすることもできるかもしれません。
まとめ
アニメ制作現場の統括的な立場であるプロデューサーの年収は、アニメ制作者全体で見てもかなり高い水準にあるようです。 制作進行のうちは決して収入が良いとは言えませんが、努力してプロデューサーまで昇格していくことで、好きなアニメをつくりながら年収も望むことができるようになるかもしれません。