Vtuberとアニメの違いとは?アバターのつくり方とあわせて解説
近年、3Dによるバーチャルキャラクターを用いて配信や動画投稿をする「Vtuber」が多くの人に親しまれています。「自分もVtuberとして活動したい」と夢を持っている方も少なくないでしょう。
一方でVtuberの中には、「アニメと何が違うんだろう?」と疑問を抱いている方もいます。
そこで、この記事ではVtuberについてアニメとの違いを解説。加えてVtuberの仕事内容やVtuberになるまでのルート、アバターのつくり方等もまとめています。Vtuberをめざしている方はもちろん、Vtuberについてもっと知りたいという方もぜひご覧ください。
Vtuberとアニメの違い
Vtuberによる配信や投稿動画を見ていて、「アニメに似ている」と感じたことはありませんか?可愛らしく、あるいはカッコよく描かれたキャラクターが画面上で動いているところがよく似ていますよね。
Vtuberとアニメは、果たしてどこが違うのでしょうか?
2つの大きな違いは「動きのつけ方」です。Vtuberは、配信者が自分の体を使って動きをつけています。一方でアニメはいくつもの線画を描き、それらを組み合わせることで動きをつけています。
また、作者や制作会社から一方的に発信されるアニメに対して、Vtuberは視聴者(リスナー)の反応を見ながら配信という形で発信されるケースも多く、これもまた違いの1つです。
以上のような違いから、「視聴者(リスナー)と一緒に楽しみたい」「反応を見て作品に活かしたい」という方はVtuberに向いていると言えます。
Vtuberが人気になるになるまでの歴史
今やアニメに並ぶほどの日本の文化となり、企業戦略にも使われる人気のVtuber。なぜ、こんなにもVtuberの人気が高まったのでしょうか?
きっかけは2016年に「キズナアイ」と呼ばれる3Dキャラクターがデビューしたことです。Vtuber(バーチャルYouTuber)という言葉が初めて使われ、投稿された動画が大きな注目を集めました。そこから徐々に、Vtuber文化が広がっていきます。
その後、企業Vtuberとして「ホロライブ」や「にじさんじ」が登場。Vtuberによる配信や動画をみる人がさらに増え、現在に至ります。
元々日本はマンガやアニメといったサブカルチャーの人気が高く、キズナアイがデビューする前にも、初音ミクをはじめとしたボーカロイドの3Dアニメーションが注目を浴びていました。
そんな日本だからこそ、「キズナアイ」というキャラクターをきっかけにVtuber文化が爆発的に広がったのではないでしょうか?
バーチャルキャラクターの種類
バーチャルキャラクターを用いた活動者は「Vtuber」と一括りにされがちですが、活動内容は人によってさまざま。以下のような呼称で呼び分けがされることもあります。
Vtuber
バーチャルキャラクターを用いた活動者の中でも主に動画クリエーターを指します。YouTubeを中心とした動画投稿サイトに編集済みの動画をアップロードする方が多かったのですが、今はライブ配信を主に行うVtuberも増えています。
キャラクターの方向性や活動内容の幅が広く、見た目や活動内容に応じて○○系Vtuberという呼び方を使い、ジャンル分けするケースもあります。(例:お嬢様系、音楽系)
有名な企業Vtuberに関してはコラボ商品等で見かける機会も多いことから、活動者の中ではもっとも馴染み深いと言えるでしょう。
Vライバー
バーチャルキャラクターを用いて、主にライブ配信を行う人々を指します。
ライブ配信アプリでの活動が中心であり、視聴者(リスナー)がリアルタイムに活動者との時間を楽しめるのが魅力です。
Vアイドル
バーチャルキャラクターを用いて、主にアイドル活動を行う人々を指します。
実在する人物のように身長や体重、血液型、趣味等のプロフィールが設定されているケースもあることから、キャラクターを身近に感じやすいでしょう。
歌やダンスを披露する他に、写真集を展開する等の活動を行うこともあります。
Vシンガー
バーチャルキャラクターを用いて、主に歌手活動や「歌ってみた」動画の投稿を行う人々を指します。初音ミクでお馴染みのボーカロイドもVシンガーです。
Vシンガーによっては、オリジナルやカバー曲をCD音源にして販売することもあります。
Vtuberの仕事内容
Vtuberの仕事内容は大きく2つに分けられます。1つは動画制作&編集をして投稿すること、もう1つはライブ配信を行うことです。
動画投稿と動画配信の違いは、「リアルタイムで活動を発信するかどうか」と考えてください。動画投稿の場合は事前に撮影した動画を編集して発信しますが、ライブ配信では活動者自身がトークをしたり、動いたりする様子がバーチャルキャラクターを通してそのまま発信されます。
この他、視聴者(リスナー)を集めるためにSNS運用を行う、資金確保のためにメンバーシップの運営やグッズ販売等を行うのも仕事の一環と言えるでしょう。
Vtuberになるには?
Vtuberになるためのルートは大きく2つあります。1つは自分でアバターや機材を用意して個人Vtuberとしてデビューする方法、もう1つは事務所に所属して企業Vtuberとしてデビューする方法です。
このうち多くは、前者のルートから個人Vtuberとして活動しています。アバターや機材の準備は必要ですが、環境さえ整えてしまえば誰でもデビューできるためです。
一方で後者のルートは、オーディションを受けて合格しなければVtuberとしての活動を始められません。加えて現代ではVtuberをめざす方が大変多く、非常に狭き門となっています。
まずは個人Vtuberとして活動をスタートさせ、人気が出てきたら事務所のオーディションを受けてみるのが現実的と言えるでしょう。
しかしながら、ライバルが多いことから個人Vtuberとして人気を得ることも簡単ではありません。視聴者(リスナー)を集め、高い評価を得るための知識やスキルをしっかりと身につけることが大切です。
Vtuberに欠かせないアバター(3Dキャラクター)のつくり方
Vtuberとして活動するにあたって欠かせないアバター(3Dキャラクター)は制作を外注することができます。しかし、長くVtuberとして活動していく場合、自分で制作したアバターの方が愛着が湧き、モチベーションも上がるでしょう。
アバターのつくり方はいくつかありますが、簡単なものであれば用意された素材から任意のものを組み合わせるだけで制作が可能です。ピクシブ株式会社が提供する「VRoid Studio」はその1つで、顔パーツ・髪型・服等のカスタマイズが可能。パーツごとの形や大きさ、長さも個別に設定できます。
この他、自分で描いたイラストを2Dのアバターとして反映できるソフト「Live2D」もよく使われています。
アバターを用意する際には、このように簡単に制作ができるソフトやツールを活用しましょう。
まとめ
この記事ではVtuberについて、アニメとの違いや仕事内容、活動を始めるまでのルート、アバターのつくり方等を解説しました。
今、とても勢いがあるVtuberは、環境さえ整えれば誰もがめざせる仕事です。一見すると難しそうに思えるアバターつくりも、最近ではソフトやツールが充実して、簡単につくれるようになりました。
Vtuber活動1本で生計を立てられる程の人気を得るのは難しいですが、チャレンジしなければスタートラインにすら立てません。まずは気軽に、新しい趣味を始める気持ちでアバターを使った動画投稿・配信をしてみてはいかがでしょうか?