アニメ業界・アニメ制作に必要なスキルは?
アニメ業界で働くために、どの職種でも必ずあるスキルが必要です。
そのスキルとは、いったい何なのでしょうか?
今回は、アニメ業界全般に必要なスキルの他、職種別に必要なスキルについても解説します。
どの職種にも共通するのは「コミュニケーション能力」
まず、アニメ業界のどの職種でも求められるスキルは、コミュニケーション能力です。
学生のうちは、コミュニケーション能力といえば「誰とでもすぐに仲良くなれる」「話が上手い」等のイメージがあるかもしれませんが、社会人に必要なコミュニケーション能力は、学生とは少し違います。
まずは、人の話をしっかり理解することです。
アニメ業界では、さまざまなスタッフと協力してアニメをつくるので、誰かと話し合ったり、指示を受けたりする機会がたくさんあります。
そのため、相手が何を伝えたいのかをしっかりと理解するという意味でのコミュニケーション能力が必要です。
また、自分から相手に話す時は、話の要点を上手く伝えることも大切です。
アニメの制作現場は忙しいので、限られた時間で簡潔に伝えるよう意識すると、コミュニケーションも上手くいくでしょう。
アニメーターに求められるスキル
では、ここからはアニメ業界で求められるスキルを、職種別に解説していきます。
まずはアニメーターに求められるスキルを見ていきましょう。
観察力
特に、新人のアニメーターに必要なスキルが観察力です。
新人のうちは、原画マンの書いた原画を模写して動画を描くことが多いため、お手本を見て描き写すために観察力が役立ちます。
観察力を養うために、プロになった後でもクロッキーを練習している方もいます。
クロッキーとは、短い時間で対象物の模写をすることです。
画面構成
将来アニメーターとしてキャリアアップをめざすなら、画面構成のスキルを身につけると良いでしょう。
画面構成のスキルが身につくと、絵コンテをもとに背景やキャラクターの配置を描き込む「レイアウト」を任されるようになります。
画面構成のスキルを身につけるなら、レイアウトを練習するのが一番です。
こまかいところまで描き込まなくても良いので、レイアウトのラフを毎日描くことをお勧めします。
CGクリエーターに求められるスキル
CGクリエーターには、デジタルソフトを使いこなすスキルが必要です。
画像編集ソフトのPhotoshopやIllustrator、3DCG制作ソフトの3ds max等、CGクリエーターはさまざまなデジタルソフトを受け入れる柔軟さも必要です。
特に、3DCG制作ソフトは専門用語が多く、独学で使いこなせるようになるのは大変だと言われています。
演出に求められるスキル
演出は絵コンテを描くのが一般的なので、ある程度の画力と構成力が必要です。
(演出がイメージだけ決めて、別のスタッフが絵コンテを描く場合もあります。)
絵コンテでは、アニメーターにシーンの雰囲気やカメラワークが伝われば良いので、演出にアニメーターレベルの画力は求められません。
どちらかというと、構成力の方が重要でしょう。
そのため、演出をめざす場合もレイアウトの練習が有効です。
制作進行に求められるスキル
制作進行は、納期に間に合うように制作のスケジュールを立て、現場の管理をするのが仕事です。
ですから、制作進行にとって、スケジュール管理能力は重要なスキルです。
このスケジュール管理能力は、実際にグループで制作をしたり、インターンシップをしたりといった経験の中で、実践的に身につけると良いでしょう。
アニメプロデューサーに求められるスキル
アニメプロデューサーは、社内外のスタッフと広くやりとりをする職種のため、特にコミュニケーション能力が必要とされます。
冒頭に挙げたようなコミュニケーション能力に加えて、相手と交渉する等、さらに高度なコミュニケーション能力を身につけましょう。
その他、予算管理もアニメプロデューサーの大切な仕事なので、数字に強いことも求められます。
アニメプロデューサーは、制作進行からキャリアアップするのが一般的なので、まずは制作進行に必要なスキルを身につけることも大切です。
アニメ監督に求められるスキル
アニメ監督は、作画や背景美術、音響、アフレコ等、さまざまな工程で作品をチェックして制作スタッフに指示を出すため、アニメ制作全般について知識が必要です。
アニメ制作全般の知識とコミュニケーションスキルを使って、作品のイメージを現場に伝えるのがアニメ監督の重要な仕事です。
まとめ
アニメ業界では、どんな職種でもまずコミュニケーション能力が求められます。
その他、職種ごとに必要なスキルは変わりますが、どれも専門的なスキルばかりです。
アニメ業界に就職するためには、どの職種でもアニメ専門学校に通うと良いでしょう。
専門学校デジタルアーツ東京のアニメ学科は、アニメーター・作画監督・演出・キャラクターデザイナー等をめざせる「アニメーターコース」と、CGクリエーター・デジタルペインター・制作進行・コンポジッター等をめざせる「アニメ彩色コース」に分かれています。
広く深く学ぶことで、アニメ業界のさまざまな職種をめざせます。
詳しいカリキュラムは、ホームページかパンフレットでチェックしてくださいね。
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