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ゲームコラム

ゲームシナリオライターの適性とは

 

ゲームシナリオライターをめざすうえで、「自分は向いているのだろうか」と不安になる方も少なくありません。

自分の書いたシナリオを誰かに読んでもらったことがない場合はなお心配でしょう。

今回はゲームシナリオライターの適性についてご紹介していきますので、ゲームシナリオライターの適性がどんなものなのか、自分にゲームシナリオライターが向いているのか気になる方はぜひ参考にしてみてください。

そもそもゲームシナリオライターの仕事とは

まずはゲームシナリオライターの仕事内容がどんなものなのかを知り、適性がどこで発揮されるのかを理解しやすいようにしましょう。

 

ゲームのストーリーを構想する

一番分かりやすいのはゲームのストーリーやコンセプトを考えることです。

魅力的なストーリーを考えることは、ゲームの売上を大きく左右する程の重要な要素でもあります。

もちろんゲームはチームで制作するため、すべてを一人で決める訳ではないので責任を必要以上に感じることはありませんが、「おもしろいストーリーを書きたい」という気持ちは大切です。

 

登場キャラクターの設定を構想する

ストーリーを考えるうえで欠かせないのがキャラクターの存在ですが、登場キャラクターの設定を考えることもゲームシナリオライターの役目です。

キャラクター同士の関係性によってストーリー展開は全く違うものになるため、ストーリーを考えるうえでキャラクターの設定は重要なものになります。

また、場合によってはすでにキャラクターの設定が決まっていて、そこからストーリーを考えることもあります。

設定のあるところからストーリーを考えるのはゼロから考える難しさとは違う難しさがあるので、臨機応変に対応しましょう。

 

ゲームプランナーが兼任することもある

ゲームシナリオを考えること自体は元々ゲームプランナーが行っていたこともあり、現在でもゲームプランナーがシナリオライティングを行うことは多いです。

ゲームシナリオライターという職業はゲーム制作の分業による効率化の産物、と言えば分かりやすいかもしれません。

さまざまな分野に学習意欲がある人が向いている

ゲームシナリオライターに適性がある人の特徴としてはさまざまな分野に学習意欲がある人です。

シナリオの中では語彙力や表現力はもちろんですが、あらゆる知識を活かすことができます。

アドベンチャーならサバイバルの知識であったり、アクションなら格闘技の知識であったりと、そのゲームで扱うジャンルによって必要な知識は変わってきます。

ゲームシナリオライターとして幅広く仕事を受けていくためにはたくさんの分野に興味を持って学習できる人が望ましいと言えるでしょう。

精神力がある人が向いている

常に仕事でストーリーを考えていると、どうしてもネタ切れに近いような状態に陥りますが、それでも良いアイデアが出るまで粘らなければなりません。

ここで妥協することなく耐え抜ける精神力が大切になります。

ゲームシナリオライターにとって、つまらない作品をつくってしまうというのは自分の経歴に泥を塗ることと同じです。

いつなんどきでも、おもしろいものを書くことができる精神力があれば苦難を乗り越えることができるでしょう。

独創的な発想ができる人が向いている

シナリオライティングにおいて難しいところが「オリジナリティ」あるストーリーを書かなくてはいけないことです。

何かの二番煎じのような作品が悪いものという訳ではありませんが、唯一無二のシナリオが書けるに越したことはありません。

そのため、独創的な発想ができる人はゲームシナリオライターに適性があると言えるでしょう。

ゲームシナリオライターとしての適性を伸ばすには

ここまで、ゲームシナリオライターとしての適性についてご紹介してきました。

しかし、これらが欠けているとゲームシナリオライターには向いていないかと言えばそんなことはなく、今からでも適性を伸ばすことができればゲームシナリオライターになることは十分に可能です。

ここからはゲームシナリオライターとしての適性をどのように伸ばしていけば良いかについてご紹介していきます。

独学

はじめに独学で適性を伸ばしていく方法です。

一例として、既存のゲームをプレイしながら実際にゲームシナリオを書き起こしてみてください。

自分でシナリオを書き起こすことで、ゲームをつくるために必要なシナリオがどんなものなのか理解できるようになってきますので、覚えたことを活かしながらオリジナルのシナリオをつくってみましょう。

ただし、理解したことが本当に正しいのかどうか、もっと良くするにはどうすべきか等、自分だけでは見えていない部分があります。

そのため、シナリオの細かい点を他の人から意見や修正をもらい、作品をより良いものにするのですが、シナリオライターや編集者等の業界経験者でないと導くことは難しいと思われます。

独学の場合、オリジナルシナリオを添削してくれるプロの方が近くにいなければ客観的な評価はできず、実力がついているかどうかも分かりづらいというデメリットがありますので、それを理解したうえでより積極的に励みましょう。

 

専門学校に通う

専門学校の場合は基礎的な知識やスキルを指導者のもとで効率よく身につけることができます。

先述の通り添削を行ってくれる人がいるため、自分のシナリオを客観的かつ正確に評価してもらうことができるのも利点で、先生から編集者を紹介してもらえたり、業界人の交流会等に同行できたり、ゲーム会社へのインターンシップで現場の経験が得られる等、学費がかかるものの、必要なスキルを身につけることができます。