ゲームのつくり方を初心者向けに解説!制作手順や必要ツールもご紹介
自分で考えたゲームをつくってみたいと思ったことはありませんか?
実は、ゲームを制作する会社に入社しなければゲームはつくれないという訳ではありません。
最近は、誰でも無料で使えるゲーム制作ツールがあるため、一般の方でもオリジナルのゲームをつくることができます。
そこで今回は、初心者向けのゲームのつくり方やゲーム制作に必要なツール等をまとめました。
ゲームづくりをする際の参考にしてみてください。
ゲームのつくり方の手順
ゲーム制作初心者の方がゲームを作ろうとした場合、簡単なものであれば約1週間でつくれるでしょう。
それだけ手軽につくれるとなれば、オリジナルゲームづくりに興味がわいた方もいるはずです。
ここでは、ゲーム制作初心者の方に向けて、ゲームづくりの手順を紹介します。
どんなゲームをつくりたいかを考える
まずは、どんなゲームをつくりたいのか大枠を決める必要があります。
パズルゲームをつくるのかアクション系のゲームをつくるのか等の方向性を決めてください。
また、キャラクターを登場させる場合は、キャラクターのイメージ図等を用意すると良いでしょう。
ストーリーがあるゲームにしようと思っている方は、そのストーリーにした背景や今後の展開等もざっくり決めておくのがお勧めです。
ゲームの仕様書をつくる
ゲームの大枠が決まったら、ゲームの仕様書を作成しましょう。仕様書とは、ゲームの設計図のようなものです。
仕様書はゲームをつくるうえでとても重要なため、ざっくりとしたものではなく、こまかい部分まで決めていきます。
曖昧な仕様書だと、ゲームづくりで行き詰まった際に問題が解決できなかったり、時間がかかったりするケースも。
仕様書を見ただけで、どんなゲームなのかが分かるくらいのレベルにする必要があります。
また、ゲームで使う音楽や効果音、背景のイメージ等も忘れずに考えておきましょう。
ゲーム制作用のツールを用意する
ゲームづくりには、ゲーム制作用のツールを用意する必要があります。
ゲーム制作ツールには、さまざまなプラットフォームがあるため、iPhone用アプリにするのか、Android用アプリにするのか、それともパソコンゲームにするのかを検討して、まずはどのプラットフォームを利用するのかを考えましょう。
プラットフォームやつくるゲームの種類等によって、使えるツールも異なります。
どのツールであれば、自分が考えたゲームがつくれるのかを調べたうえで決めましょう。
またゲーム制作初心者は、コストを抑えるために、まずは無料で使えるツールで始めるのがお勧めです。
ゲーム内で使う画像・音声素材を用意する
次に用意するものは、ゲーム内で使う画像や音声素材です。
オリジナリティを出したければ、自分でデザインしてつくると良いでしょう。
とりあえずゲームをつくることに重きを置くのであれば、フリー素材から用意すると時間短縮につながります。
もちろん、ゲームをつくりながら微調整することは可能ですが、ゲームづくりと画像・音声素材探しを同時に行うとなかなか進みません。
できることなら、ある程度素材を用意してからゲームづくりに取り掛かりましょう。
プログラミングをする
ここまでの準備ができたら、仕様書を見ながらプログラミングを始めます。
ある程度のプログラミングの知識があれば、スムーズに進むでしょう。
しかし、プログラミングに関しても初心者である場合は、ゲームづくりをする前にプログラミングの基礎を学んでおくと、ゲームがつくりやすくなります。
テストプレイでデバッグをする
プログラミングが終われば、テストプレイをしてください。
テストプレイで確認することは、ゲームが仕様書の通りに動いているか、最後までゲームをプレイできるか等です。
テストプレイをした際に、「思った動きをしない」や「画像が止まる」等のバグが発生した場合は、デバッグをして不具合を調整しましょう。
デバッグとは、バグを修正することです。デバッグが終われば、ゲームの完成です。
ゲームをつくるために必要なもの
オリジナルゲームは手軽につくれますが、最低限の道具が必要です。
ここでは、ゲームをつくるために必要なものを紹介します。
パソコン
ゲーム制作にパソコンは欠かせません。
簡単なゲームであればパソコンのスペックは問いませんが、本格的なゲームを考えている場合は、高スペックのパソコンを用意する必要があります。
またプログラミングに必要なツールの中には、処理に時間がかかるケースも。
この場合、スペックの低いパソコンだと動作が遅くなり、なかなか作業が進まないでしょう。
さらにゲーム制作では、画像や音声データ等を保存するため、容量も必要になります。
ゲーム制作を考えているのであれば、「メモリが8GB、CPUはCore i5、ストレージが256GB」程のスペックのパソコンを用意すると良いでしょう。
ゲームエンジン・ゲーム制作ツール
パソコンが用意できたら、ゲーム制作に欠かせないソフトウェアであるゲームエンジンや、つくりたいゲームに特化したゲーム制作ツールを用意してください。
ゲームエンジンがあれば、初心者向けのゲームから高度なゲーム開発までできます。
ゲームエンジンで有名なものは、「Unity」や「Unreal Engine」。
ゲーム制作ツールで有名なものは、「RPGツクール」や「アクションエディター」です。
長編RPGをつくりたい方やアクションゲームをつくりたい方にお勧めです。
ネット環境
ゲーム制作では、さまざまなアプリやツールを使ってつくっていくため、ネット環境の整備は欠かせません。
ネット環境が悪いと、ゲーム制作途中で動作しなくなる等、作業効率が低下する可能性があります。
できるだけ安定したネット回線を確保するようにしてください。
初心者がゲームをつくる時に注意したいこと
最後に、初心者がゲームをつくる際に注意したいことを紹介します。
初めから高い理想を持ちすぎない
最初からクオリティの高いゲームをつくろうとしないでください。
高い目標を掲げることは良いことですが、初めから難易度の高いゲームをつくろうとすると、途中で挫折する可能性があるためです。
最初は、簡単で短時間でつくれるようなゲームから始め、知識や技術が身についた際に難易度の高いゲーム制作に挑むと良いでしょう。
画像や音楽の著作権を侵害しない
いくら趣味でつくるゲームといっても、他人が作成した画像や音楽を使うと著作権侵害になります。
著作権侵害をしてしまうと、自作のゲームの公開停止だけではなく、損害賠償を請求されることも。
くれぐれも著作権侵害をしないように注意しましょう。
最初は収益を考えない
自作のゲームを公開して、ゲーム内で有料課金要素を追加することで収入を得ている方も。
ただしこの場合、バグが多く発生する等の問題が起こると、金銭トラブルに発展する可能性もあります。
最初は収益を考えず、自分のゲーム制作スキルを高める修行だと思って、段階を踏みながらゲーム制作を行いましょう。
ゲームのつくり方を本格的に学びたいなら専門学校がお勧め
ゲームは手軽につくれるようになりましたが、やはり独学でスキルを積みながら本格的なゲームをつくるには手間や時間がかかります。
また、プログラミングの技術や知識、企画力、表現力等は独学では身につきにくいでしょう。
「本格的なゲームをつくってみたい」と思っている方には、専門学校がお勧めです。
ゲームづくりの基本から応用まで学べ、ゲームづくりに欠かせない感性を磨くこともできるでしょう。