プロゲーマーになるには?仕事内容や働き方、気になる収入の仕組みも解説
eスポーツ市場の急成長を受け、世界的にも注目を集めているプロゲーマーという職業。
「プロゲーマーって何をするの?」「収入はいくらくらいを見込めるのだろう」と気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、プロゲーマーになるにはどのような資格やスキルが必要になるのか、仕事内容や働き方について詳しく解説します。
また、気になる収入の仕組みについてもご紹介するので、将来プロゲーマーをめざしたい方はぜひ参考にしてください。
プロゲーマーとは?
プロゲーマーはゲームをすることによって生計を立てている人のことです。
まずは、プロゲーマーの活躍の場となるeスポーツ市場について詳しく解説します。
eスポーツ市場の成長と競技人口
そもそも「eスポーツ」という言葉を知っていますか?
eスポーツとは、「エレクトロニックスポーツ」の略語であり、PCゲームやスマホゲーム等で勝負する競技です。
近年、eスポーツの需要が高まり、eスポーツ市場は成長傾向にあります。
eスポーツの競技人口は、いまや世界で1億人超といわれています。
アメリカやヨーロッパ、中国、韓国等の国々で特に人気です。
プロゲーマーが行うゲームのジャンルは一種類ではありません。
FPS(ファーストパーソンシューティングゲーム)と呼ばれる銃撃戦ゲームやRTS(リアルタイムストラテジー)と呼ばれる敵陣営を攻める戦略型ゲーム、対戦格闘ゲーム、スポーツ、OCG(オンラインカードゲーム)、MOBA(マルチオンライン)の全6ジャンルあります。
中でも対戦格闘ゲームは、多くの日本人プロプレイヤーの活躍が知られているジャンルです。
プロゲーマーはそれぞれ自分が得意とする分野でゲームを行います。
プロゲーマーの仕事内容
プロゲーマーの普段の仕事内容をみていきましょう。
公式リーグや大会への参加
プロゲーマーは、得意とするジャンルやゲームの公式リーグやeスポーツの大会へ参加します。
公式リーグや大会には、賞金の設定があり上位に入賞することで賞金を獲得できます。
海外では、賞金総額が数十億円レベルの大会もあります。
イベントやメディアへの出演
競技人口が増加傾向にあり、話題性が高いことから大企業がスポンサーとしてプロゲーマーを支援するケースがあります。
スポンサーがついているプロゲーマーは、企業のロゴ入りユニフォームを着用し、スポンサー主催のイベントに参加するのも仕事の一つです。
契約企業によっては、プロゲーマーがプレイ環境の設備等さまざまなサポートを受けられる場合も。
プレイ実況等のネット配信
多くのプロゲーマーが行うのがゲーム実況の配信。
ゲーム業界での配信サービスは、「Twitch」「OPENREC」等さまざまですが、多くの人の目に留まる「YouTube」での配信も盛んに行われています。
ゲーム配信をすることで自分自身の認知度を上げる広報活動になるだけでなく、企業からの案件を受けることや広告収入によって収入にもつながるため重要な活動です。
プロゲーマーになるには
プロゲーマーは基本的に実力世界。
そのため、年齢や経験、職業等一切関係ありません。
では、プロゲーマーをめざすためにはどのような方法があるのかご紹介します。
1つ目は、世界中の大会で入賞する方法。
eスポーツの大会は、日本に限らず世界中で開催されています。
そのため個人でも出場できる大会に参加し、多くの入賞実績をつくりましょう。
2つ目にプロチームに所属する方法。
プロチームに所属するためには、ある程度の実力が必要になります。
大会での入賞等で一定の成果を出せば、プロチームにスカウトされる可能性があります。
また、「トライアウト」と呼ばれるプロチーム主催の選手の募集に参加して合格を狙うのも、一つの手段でしょう。
三つ目は、専門学校に通う方法。
専門学校ではその分野に特化した内容を詳しく学べるだけでなく、プロと同じ環境で学習できるなどの魅力もあります。
どのような学びができるのか、気になる専門学校があれば資料を取り寄せるのもお勧めです。
最後に紹介するのは、「一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)」が発行するプロライセンスを取得する方法。
JeSUが発行するプロライセンスを取得すると、一定の実力があることが保証され、JeSU主催の特定大会への出場が認められます。
プロゲーマーの働き方
プロゲーマーの魅力の一つは働き方の自由度の高さです。
一般的な会社員とは異なり、決まった出退勤時間や休日はありません。
そのため、好きな時に好きなだけ働き、休むことができます。
しかし実際に活躍している多くのプロゲーマーは、日夜ゲームトレーニングを行い、研究を重ね、多くの練習量をこなしています。
また、スポンサーがついているプレイヤーに関しては、企業の広報活動への参加が必要になることもあるため、練習時間とは別に時間の確保が必要になることも。
さらに、国内のみならず海外でもイベントや大会が開催されるため、全プロゲーマーに共通して、時差への適応や外国の人とのコミュニケーションといった臨機応変さが求められるでしょう。
プロゲーマーに必要な資格・スキル
プロゲーマーになるために必要な資格はありません。
しかし、必要になるスキルは多くあります。
例えば、ゲームスキルをはじめ、対戦に勝つための戦略を練る力や練習に励む忍耐力、精神力が必要です。
ゲームスキルは前提として必要な技術になります。
ゲームによって必要なスキルが異なるため、自分の得意なゲーム分野をみつけてスキルを伸ばしましょう。
また、ゲームはリアルタイムで進んでいくため、その都度最適な戦略を考える必要があります。
自分のプレイや自分のチームのプレイだけでなく対戦チームのプレイの分析をするスキルを習得しましょう。
さまざまなゲームスキルを獲得するためには毎日長時間にわたって厳しい練習をする必要があります。
そのためにも、忍耐力や精神力を身につけましょう。
他の場面でも精神力は必要となるスキルです。
例えばeスポーツの大会は高額な賞金が支払われます。
会場内は緊迫した空気に包まれるため、プレッシャーに耐えながら実力を発揮しなければいけません。
自分のモチベーションを保つ意味合いでも、精神力の高さは必須スキルです。
さらにeスポーツは国境のないスポーツなので、英語力が必要になってきます。
英語力があると、海外のプレイヤーとのコミュニケーションやファンとの交流を楽しむことができ、自分の世界を広げることができるしょう。
プロゲーマーの収入源と平均年収
プロゲーマーの収入源は、大会の入賞賞金やチーム・スポンサーからの支払い、またはメディアやイベント出演料等です。
プレイヤーによって知名度や実力、活動内容が異なるため、年収にも違いが出てきます。
海外の有名トッププロゲーマーになると、年収数億円になることも。
しかし、現状の日本人プロゲーマーの場合平均年収はおよそ400万円です。
世界的な大会に出場して優勝すると、賞金として数億~十億円以上獲得できるため、莫大な金額が手に入る可能性もあります。
プロゲーマーの現状と将来性
プロゲーマーが活躍する舞台となるeスポーツ市場の規模は、世界中で成長し続けています。
2026年度のeスポーツの国内市場規模は約500億円になる見込みで、プロをめざす人も増加傾向にあります。
実力と実績を認められると、高額賞金が手に入るのがプロゲーマーの現状です。
一方で「プロゲーマーの将来性が心配だ」と感じる人もいるかもしれません。
しかしプロゲーマー引退後は、アドバイザーやチームコーチに就任する等のセカンドキャリアの選択肢もあります。
またプロプレイヤーの実績を活かしてゲーム業界に就職するケースや、
Twitch、YouTubeを利用して実況配信する選択も可能です。
世界的な認知度の高まりを受け、プロゲーマーが活躍するeスポーツ業界は、将来的に明るいと言えるでしょう。
まとめ
世界的にも注目されているプロゲーマーは、将来性のある人気の職業です。
自分の努力次第でスキルを向上させられるだけでなく、年収を上げることもできるのが魅力の一つです。
プロゲーマーをめざすなら、ゲームスキルを身につけることはもちろん、ゲーム業界について学んでおくことがお勧めです。
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