パッケージデザイナーになるには?仕事内容や必要な資格を解説
「パケ買い」という言葉があるように、パッケージのデザインに惹かれてついつい商品を買ってしまうこともありますよね。
そんな消費者の購買意欲を刺激するような「パッケージデザイナー」になるには、どのようにめざしたら良いのでしょうか?
今回は、パッケージデザイナーになるための進路や必要なスキル・資格、仕事内容、就職先等を紹介します。
パッケージデザイナーになるには?
パッケージデザイナーになるためには、学校に通ってグラフィックデザインを学ぶことが一般的です。
専門学校または、美術学やデザイン学を学べる大学・短大に進学します。
在学中に、構図やレイアウト、色彩、フォント等デザインの基礎知識はもちろん、IllustratorやPhotoshopといったデザインソフトをマスターしましょう。
卒業後は、パッケージデザインを専門に扱うデザイン事務所、広告代理店等に就職して、クライアント企業から請ける案件を担当するのが一般的です。
またメーカー系の企業に就職して、企業内デザイナーになる道もあります。
ただし、必ずパッケージデザインだけを担当できるとは限りません。
仕事をこなして実績を残しながら、パッケージデザイナーをめざします。
就職先を探す方法は、学校に来る求人から応募したり、講師の先生に紹介してもらったり、デザイン年鑑から求人の出ている企業をチェックしたりするのが確実です。
中には就職先で築いた人脈や経験を生かして、フリーランスとして活躍する方もいます。
パッケージデザイナーに必要なスキル
パッケージデザイナーになるには、技術的なスキル以外にも、以下四つのスキルを身につける必要があります。
コミュニケーション能力
パッケージデザイナーは、仕事をするうえで多くの関係者と関わるため、円滑な人間関係を築けるコミュニケーション能力が必要です。
また、クライアントとの会議では、相手の要望を汲み取ったり、商品の魅力等の情報を引き出したり、自分の意図を相手に分かりやすく伝えたりしなければいけません。
デザインを考える際には、消費者心理を理解する共感力も求められます。
柔軟な発想力
デザインを製作するうえで、クライアントのさまざまなリクエストに応えなければいけません。
さらに、商品によって消費者の心理も異なります。
そのため、自分の得意なテイストだけではなく、クライアントの要望、商品のコンセプトやターゲット層、シチュエーション等に応じて複数のテイストを使い分けられる柔軟な発想力も必要です。
プレゼンテーション能力
自分のデザインの意図や魅力を十分に伝え、クライアントを納得させるプレゼンテーション能力もパッケージデザイナーには大切です。
またプロジェクトによっては、社内や同業他社とのコンペに掛けられ、それに勝ち抜かなければならない時もあります。
めげない忍耐力
自信作やいくつものアイデアをクライアントに提出しても、先方のOKが出なければ作品はボツとなります。
素材感やフォント、色味、サイズ等デザインの微調整を繰り返して試作をつくりつづける忍耐力や、めげずに努力を続けられる精神力と体力が必要です。
パッケージデザイナーに役立つ資格
パッケージデザイナーになるために、必ず取得しなければいけない資格はありません。
しかしパッケージデザイナーに役立つ資格を取得して、デザインへの理解を深めることで、スキルアップやキャリアアップにつなげることができます。
資格取得をめざして、デザインに必要な技術やセンスを磨きましょう。
パッケージデザイナーの仕事に活かせる資格は以下の通りです。
Illustrator®クリエイター能力認定試験
Photoshop®クリエイター能力試験
DTPエキスパート
色彩検定
パッケージデザイナーの業務内容
パッケージデザイナーは、消費者が思わず買いたくなるパッケージをデザインする仕事です。
商品パッケージのデザインは、マーケティングにおける重要な要素の一つ。
パッケージやネーミングを一新することで売上が伸びることもあるほど、パッケージが消費者に与える影響は大きいです。
商品内容や消費者のターゲット層、会社のイメージ、商品と素材の相性等を考慮しながらも、商品の魅力が伝わり、消費者の購買意欲を刺激するようなパッケージをデザインします。
自分のデザインが認められた時や売上回復につながった時には、強いやりがいを感じられるでしょう。
主な業務内容の流れは以下の通りです。
- クライアントとの打ち合わせ
- 素材の検討・準備
- ラフデザインの制作
- ラフデザインの提案・修正
- デザイン完成・納品
パッケージデザイナーの将来性
パッケージデザイナーは人気が高いため、めざしても必ずなれるわけではありません。
しかし将来性のある職業です。
商品が店頭やネット上に並んでいる限り、パッケージデザイナーの仕事はなくならないでしょう。
ただし時代の変化や環境配慮による影響によって、パッケージデザイナーに求められるデザインのタイプが変わっていく可能性はあるため、柔軟に対応する必要がありそうです。
まとめ
パッケージデザイナーになるためには、デザインの基礎やグラフィックデザイン、IllustratorやPhotoshop等のデザインソフトの使い方を学べる学校に通うのが確実です。
競争率の高い人気な職業ですが、パッケージデザイナーになれた自分を想像しながら、高い熱意を持ってめざしてみてください。