「ファンタジー小説が好きだから、自分もファンタジー小説家になりたい」
「自分で作品は書いているけど、ファンタジー小説家になるにはどうすれば良いのかまでは具体的に知らない」
こういった思いを抱えている方もいるのではないでしょうか。
ファンタジー小説家はとても夢のある職業です。
しかしファンタジー小説家になりたいのであれば、知っておく必要があることがいくつかあります。
ここでは、ファンタジー小説家になるために知っておくべきことをまとめて紹介していきます。
ファンタジー小説家とは
『純文学』『大衆文学』『ライトノベル』等、さまざまなジャンルに分かれる小説家ですが、そもそもファンタジー小説家とはどんなものを題材にしているかご存知ですか?
まずは、ファンタジー小説家が扱う内容について知っておくと、ファンタジー小説家になるには何を題材にすれば良いのかが分かってきます。
一般的な小説家の違い
ファンタジー小説家と一般的な小説家との違いは、『科学的な技術や環境の変化、将来の科学性に基づいているか』という点が挙げられます。
例えば、SF小説のタイムトラベルや宇宙での話は、科学的に将来実現可能かもしれないという現実味があります。
一方、ファンタジー小説家の書く作品には『現実には起こらないことが起こる』といった特徴があります。
魔法や特別な能力を使ったり異世界へ行ったり等、非科学的で非現実的なものを題材にしているのがファンタジー小説家です。
ファンタジー小説家になるには
ファンタジー小説家になるには、SNS等で自分のことを発信して出版社の人にみつけてもらう方法と、文学賞に応募しファンタジー小説家としてデビューする方法があります。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
SNS等で発信する
近年では、SNSで積極的に発信していた人が小説家になり注目される例が増えています。
SNSで発信する際は、SNSのプロフィールに自分のファンタジー小説の作品を載せるのはもちろんですが、発信する内容は自分の書いたファンタジー小説の更新情報よりも『自分が普段から思っていること、感じていること』を発信すると良いでしょう。
自分の考えや感じていることを発信すると、共感してくれる人がSNSをフォローしてくれて、「この人の持つ感性の作品なら自分の感性と合いそうだ」と判断し、自分の作品を読んでもらえる可能性が高まります。
賞等で評価を受ける
小説家になるには文学賞に応募して受賞することで、めでたくデビューという流れが一般的です。
賞には出版社主催のものや、芥川賞や直木賞等の世間に広く認知されている文学賞があります。
出版社主催の文学賞には、新潮社の新潮新人賞や集英社のすばる文学賞、文藝春秋社のオ―ル讀物新人賞、アスキー・メディアワークスの電撃小説大賞等、さまざまな文学賞があります。
こうした有名な文学賞に応募し、賞を受賞することでマスコミや世の中の注目を集め、本の売れ行きや知名度も上げることができます。
ファンタジー小説家になるためにすぐできること
ファンタジー小説家になるために今すぐできることは、毎日小説を書くこと、一つでもファンタジー小説を完結させること、想像力を鍛える勉強をすることが挙げられます。
どれもファンタジー小説家になるには重要なことばかりですので、ぜひ参考にしてくださいね。
毎日小説を書く
ファンタジー小説家になるには、数行でも良いので毎日小説を書きましょう。
毎日短い文章を書くだけでも、「この言葉の意味は合っているのか」「このキャラクターはこんな口調で良かったか」等、自分の作品と向き合う時間が生まれます。
「毎日は小説を書けない」という方は、なぜ書けないのか、時間が足りないのか、やる気を出すには何をしたら良いのかをとことん考えると良いですね。
一つでも小説を完結させる
ファンタジー小説家になるために作品を書いていても「あれも書きたい」「こんな作品も書きたい」と、完結することなく色んな作品に手を出していませんか?
まずはファンタジー小説で自分の伝えたいこと、自分の書きたいことをしっかり把握し、一つでも良いので小説を最初から最後まで書き上げ、しっかり完結させましょう。
完結しないことには、文学賞への応募もできません。
自分のファンタジー小説が読まれている最中や完結を迎えた時、読者にどんな感情の変化を与えられるのか、与えたいのかを考えると完結までのやる気アップにつながります。
想像力を鍛える教科を勉強する
ファンタジー小説は現実には起こりえないことが立て続けに起こります。
それは魔法だったり超能力だったり現実ではありえない敵が出てきたり。
ですが、そういった物語を書くには想像力が必要になります。
この想像力は自分の得た知識から生まれます。
知識を得るには世界史や日本史、地理の勉強をすると良いでしょう。
誰もが知っている、どこかで見たことがある作品を誰かと同じように書いていては誰の興味も引けません。
知識があればある程、物語には厚みが出ますし、ファンタジーなのにどこか現実味を帯びている作品に仕上げることもできます。
つまり、自分の表現の幅がぐんと広がるのです。
どんな教科をどのように学べば良いのか、見ていきましょう。
世界史
世界史は文明やその土地の風習、戦争、食文化、何が良いものとされてきたのか等を学ぶことができます。
例えば、ファンタジー小説の中で誰かと誰かが対立している場合、『なぜ対立したのか』『何が原因だったのか』等を考えると『宗教的なもの』であったり『地位を守るため』であったりの原因が考えられます。
実際の世界史でも対立や戦争は起こっていますので、世界史を学ぶことでこうした具体的な理由づけができるようになります。
対立に限らず、『この国はどうやって文明が発達したのか』『交易は何が盛んだったのか』等、世界史から得られる知識は山のようにあります。
日本史
日本史を学んでおくと、普段は気づかない日本人の考え方や物事の進め方を学ぶことができます。
つまり日本人向けのファンタジー小説を書くことができるのです。
例えば、雅なキャラクターを登場させたい時には平安時代の歴史を学ぶと、どういった動きをしていたのか、どういったことをして一日を過ごしていたのか、何か問題が起きた時にはどんな対応をしていたのかを参考にできます。
日本史も学べば学ぶ程、想像力が膨らむ教科の一つです。
地理
地理もファンタジー小説を書くための想像力を鍛えるためにはとても重要な教科です。
温暖な気候の土地なのか、やせ細った農作物しか育たないような厳しい土地なのか、海岸沿いの土地なのか等の舞台設定は、ファンタジー小説では重要です。
温暖な気候の土地で標高はどの位の高さか、近くには川や海があるのか、一年で晴れの日は何日あるのか等、想像できることはたくさんあります。
地理をしっかり学んでおけば、ファンタジー小説に登場する国や村、人々の特徴をしっかり表現することができます。
まとめ
『ファンタジー小説家になるにはどうしたら良いのか』を解説しました。
デビューはSNSや文学賞から、文学賞に応募するにはファンタジー小説を完結させる必要があり、ファンタジー小説を書くには想像力を鍛える必要があることをお伝えしました。
「ファンタジー小説家になるにはどうしたら良いか分からない」という方はぜひこの記事を参考にして、まずは一つのファンタジー小説を完結させてみてくださいね。