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歴史小説家になるには何をしたら良い?学ぶべきこと

歴史および歴史上の人物が好きでよく調べている方の中には、歴史小説家に興味が出てきた方もいるのではないでしょうか。

歴史小説家は、歴史上の人物を題材に史実に沿った物語を執筆する仕事です。

歴史小説家になるには、歴史に関する知識だけでなく、出版へ向けた行動も必要です。

この記事で歴史小説家の概要を始め、歴史小説家になるには何が必要なのか分かりやすく解説します。

歴史小説家とは

歴史小説家とは、歴史上の人物や事象を題材に書く小説家のことです。

歴史小説家が題材とする人物は、国内外さまざまで特に決まりはありません。

小説の内容は、歴史上の人物や事象を通して小説家が伝えたいテーマを書くこともあります。
そのため歴史小説と歴史を同じものとして捉えないよう注意も必要です。

歴史は歴史学者等が事実のみを並べている一方、歴史小説は著者の主観や意見も含まれています。

これから歴史小説家をめざす方は、まず歴史小説とはどうあるべきか定義を理解したうえで構成や主題を決めましょう。

歴史小説家になるための主な方法

歴史小説家になるには、書籍として出版しなければいけません。
ここでは歴史小説家になるための主な方法を、2点紹介します。

賞をもらう等して出版社に声をかけてもらう

歴史小説家になるには、文学賞等の受賞や、SNS等で知名度を高めたりすることで出版社に声をかけてもらうのが大切です。

小説が販売されるまでの流れは、まず出版社から声をかけてもらい契約し、担当の編集者との打ち合わせや編集を経て出版といったものです。
出版社から声をかけてもらうために、さまざまな活動を行います。

特に文学賞や文芸賞は出版社が開催していることが多く、副賞が出版であることもあるため、受賞すれば出版まで進めることができます。

SNSの場合は、歴史小説を無料公開したり宣伝したりすることで話題を集め、出版社から声をかけてもらいます。

自費出版する

自費出版とは、自己資金で出版を行う方法のことです。
そして出版社の中には、歴史小説を含む小説の自費出版を受けつけているケースもあります。

このような自費出版にも対応している出版社へ作品を持ち込み、自費出版について相談してみるのもお勧めです。
ただし、100万円以上の予算が必要な場合も多く、注意が必要です。

自費出版を検討する際は、生活費と別に出版用の予算を確保することから始めましょう。

また、アルバイトや会社員として働きながら少しずつ資金を集める等、堅実な準備も必要です。

歴史小説家に求められる能力について

続いては、歴史小説家になるには何が求められるのか、主なポイントを3つ分かりやすく紹介します。

情報をリサーチする能力

歴史小説家に限らず小説家には、情報をリサーチする能力が求められます。

具体的には、日々のニュースや新聞、歴史書でさまざまな事象を調べます。

他にも歴史的な場所へ実際に赴いて、空気を味わったり周辺施設(資料館等)でより詳しい情報を調べたりするのも歴史小説家に必要な行動です。

歴史小説の内容が薄いと、特に歴史好きの方には読んでもらえません。

情報量や専門性の高さでも評価されるよう、日々歴史関連の情報リサーチに力を入れましょう。

情報を正しくまとめる能力

どんなに魅力的な題材であったとしても、歴史上の人物や当時の時代背景に関して誤った認識による表現や情報があると、魅力的な作品として評価されません。

リサーチ後は、集めた情報の精査にも時間をかけ、さらに正しく分析したり整理したりするのも歴史小説家に求められる能力です。

読みやすい構成をつくる能力

歴史小説は歴史書と違い、小説としてのおもしろさも必要です。
そして読者に魅力的・おもしろいと思われるためには、読みやすい構成をつくる能力が求められます。

構成は、小説における設計図であり、小説家自身が執筆途中に迷わないようにする案内図でもあります。

構成について分からないという方は、文章や構成に関する技術書・実用書を購入したり、専門学校へ通ったりしてみるのもお勧めです。

例えば専門学校デジタルアーツ東京は、小説やライトノベル作家向けに構成力を始めとした基礎的な技術も、少人数制での授業形式にて丁寧に指導しています。

歴史小説家になるためにしておくべきこと

最後に、歴史小説家になるために、日々習慣づけておくべきポイントを2つ紹介します。

情報の調べ方を知っておく

歴史小説家は、オリジナルのアイデアを考えるファンタジー小説と違い、史実に沿った内容を執筆する必要があります。

そのため、多くの情報を集めなければいけませんが、情報収集に時間をかけすぎても執筆・応募に進めません。

まずは何度か情報収集を進め、少しずつ効率的な調べ方を確立していきましょう。

おもしろいと感じたことはメモにとる習慣をつける

歴史小説家に限らず、小説家はおもしろいと感じたことや気になったことをすぐメモに取る習慣をつけるのが大切です。

歴史小説家の場合は、Webやテレビ等で取り上げられた歴史や歴史上の人物に関する情報をメモし、人々に注目される題材を考えてみるのも良いでしょう。

他にも旅行や歴史的な場所へ赴いた際に、感じたことをメモしておくと小説の表現に立体感が生まれます。

まとめ

歴史小説家は、実在の偉人や史実を題材にし、著者のメッセージや伝えたいことも載せながら執筆します。
時代小説と似ていますが、架空の人物を登場させることはありません。

歴史小説家になるには、自費出版あるいは出版社から声をかけてもらい自身の作品を出版する必要があります。

これから歴史小説家になるには、歴史に関する情報を深く調べつつ、小説に必要な表現力や構成力を歴史小説から学習してみてはいかがでしょうか。