恋愛小説家になるにはどんな方法があるかご存知ですか?
新人賞等に応募する方法が一般的ですが、近年ではWEBサイトの投稿から書籍化の流れも目立つようになりました。
ただし、恋愛小説家になるために知っておきたいポイントもいくつかあります。
そこで今回は『恋愛小説家になる方法と恋愛小説のポイント』について解説します。
恋愛小説家とは
恋愛小説家と聞けば、『恋愛をテーマにした小説家』と誰もが思いますよね。
もちろん恋愛小説家は恋愛小説を書く小説家を指します。
しかし、恋愛といっても色々な種類があります。
恋愛小説家について、もっと掘り下げて考えてみましょう。
一般的な小説家との違いについて
恋愛小説家の取り扱うテーマはまさに『恋愛』そのものですが、恋愛と一言に言っても色々な種類があります。
例えば、中高生にある初恋の初々しさや、もう少し自由になった大学生の恋愛、社会人の恋愛経験のある恋愛、浮気や不倫といった背徳的な恋愛、高齢の方の心温まる恋愛、同性同士の恋愛等、恋愛には多様な種類があります。
恋愛小説家は、こうした幅広いテーマの中から狙う年代やターゲット層を明確にし、その年代ならではの目線や感性を小説にします。
恋愛小説家になるためのポイント
恋愛小説家になるにはいくつかのポイントがあります。
それが以下の3点です。
- ターゲットとなる年代を明確にする
- 映像化しやすい小説に仕上げる
- 読者が感情移入しやすい設定を考える
一つずつ詳しく見ていきましょう。
ターゲットとなる年代を明確にする
恋愛小説家になるには、まず自分の書く恋愛小説のターゲットとなる年代を明確にする必要があります。
例えば、社会人の恋愛小説を中学生向けに書いても共感や感情移入はされにくいです。
当たり前ですが、中学生はまだ社会人恋愛の経験がないからです。
中学生向けの恋愛小説には中学生の恋愛を、社会人向けの恋愛小説には社会人の恋愛を、といった具合に自分の書きたい恋愛小説は誰を、どの層をターゲットにしているのかを明確にする必要があります。
ターゲットを決める際には、ターゲットを取り巻く環境も一緒に考えると良いですね。
映像化しやすい作品を書く
恋愛小説を原作にドラマや映画、アニメがつくられることも多くあります。
織守きょうやさんの『記憶屋』は実写映画化、片山恭一さんの有名作『世界の中心で、愛をさけぶ』は映画化・テレビドラマ化に加え、マンガ化や舞台化・ラジオドラマ化までされています。
こうした映像化される作品の共通点として、登場人物が魅力的であるという点が挙げられます。
また、実際のドラマや映画のように『起承転結がしっかりしているか』等も映像化のしやすさにも影響を与えますので、起承転結をしっかり考えることも重要です。
感情移入しやすい作品を書く
恋愛小説家になるには、読者が感情移入しやすい作品を書きましょう。
感情移入とは『感情を追体験すること、また共感すること』です。
つまり感情移入しやすい作品とは、読者が恋愛小説を読んで「自分にもこんな経験があった」「主人公のこの気持ち分かる」と思われる作品です。
感情移入しやすい作品を書くためには、ターゲットをしっかり決めたうえで、ターゲットを取り巻く環境を設定すると感情移入されやすくなります。
例えば、高校生なら門限が決まっている中での初恋、社会人であれば結婚を考えた恋愛、等です。
前者であれば、門限が決まっているためにもっと一緒にいたいのに家に帰らなければならないという経験をした人もいますし、後者であれば結婚のために仕事をどうするのか、引っ越しをするのか等は多くの人が直面する問題でもあります。
こうしたターゲットそれぞれの環境を考えるとリアリティが増し、感情移入のしやすい作品になります。
恋愛小説家になるには
恋愛小説家になるには、WEBサイトで自分の作品を発表し出版社の目に留まる方法、同人作家として有名になる方法、賞で評価される方法があります。
自分に合ったやり方をみつけるための参考にしてくださいね。
WEBサイトで発表する
恋愛小説家になるにはWEBサイトで自分の書いた作品を発表するのも一つの方法です。
小説投稿サイトで自分の作品を発表し、出版社の目に留まれば書籍化や映像化のチャンスがあります。
実際に小説投稿サイトから書籍化された作品も数多くありますので、現在は出版社側も小説投稿サイトを気にかけている状態と言えます。
同人作家として名前を売る
恋愛小説家になるには、同人作家として活躍して名前を売る方法もあります。
自分で書いた恋愛小説を印刷会社に依頼して製本し、即売会やイベント等で売り、知名度を上げます。
こうして出版社から声がかかり、商業誌での連載が決まったり、出版社から書籍化が決まるパターンもあります。
賞等で評価される
最後は、賞等で評価され書籍化が決まるパターンです。
恋愛小説の賞にはB-PRINCE文庫の新人大賞、角川ルビー文庫の角川ルビー小説大賞、深大寺短編恋愛小説実行委員会の短編恋愛小説「深大寺恋物語」、パブリッシングリンクのらぶドロップス等があります。
書籍化をめざすのであれば、どの賞から書籍化がされるのか等をきちんと確認したうえで賞に応募すると良いですね。
まとめ
『恋愛小説家になる方法と恋愛小説のポイント』を解説しました。
恋愛小説家になるには、ターゲットとなる年代を明確にし、感情移入がしやすく、なおかつ映像化されやすい作品に仕上げることが大切です。
書き上げた作品は積極的にWEBサイトで発表し、気になる新人賞等があれば応募してみると新たな道が開ける可能性があります。
ぜひこの記事を参考に、恋愛小説家をめざしてみてくださいね。